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ブックマーク / blhrri.org (1)

  • 書評  

    〈足を踏まれた者の痛みは、踏まれた者にしかわからない〉という台詞が大きなインパクトをもちえた時代があった。このたび『障害学の主張』を読んで、この台詞に含まれた真理を久々に実感させられた気がした。それだけ、書には、健常者中心主義の現代社会(それを障害学は「disabling society」、すなわち「[障害者を]できなくさせる社会」と呼ぶ)に安住したまま、障害者の足を知らず知らずに踏みつけ続けてきた私たちの目を覚まさせるに足る鋭い社会分析と、それにもとづいたラディカルな議論が展開されている。 最初に石川准が指摘しているように、障害学のオリジナルな観点とは、「できないこと disability」を、「(社会福祉学がみなしてきたような)能力障害ではなく社会的障壁と定義しなお」すことによって、「教育、雇用市場、公共的施設への物理的アクセス(を社会が保障しないこと)において社会が障害者を差別し

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