会社が放り出したい人 1億積んでもほしい人 (PHP文庫) 堀 紘一 むかし私もビジネス書をよく読んだ。いまの経済はなぜこうなっているのか、どうしてこうなったのか、と歴史的なものを学びたかった。だけど商売や業績、出世に興味のないヘンな読み方であるが。堺屋太一、ドラッカー、日下公人、大前研一、江坂彰、などを読んだ。げんざいの経済の起源や原因を教えてくれるような堺屋太一やドラッカー、大胆な発想をする日下公人、などが好きであった。 堀紘一もそのような本として読んだ。TVでもよく見かけ、押しのある自信のありそうな声が印象に残っている。かねがね経済やビジネスの変化をつたえるビジネス書は読みたいと思ってきたのだけど、薄っぺらい本でも千五百円もしたりして、買うのを控える機会が多かった。 まあ、この本は会社人間的発想で生きていれば、二十年三十年後に悲惨な目に会うというビジネスの変化を謳った本である。でもそ