鹿児島市と鹿児島県垂水市を結ぶフェリー2隻が15日、運航会社の安全管理規程より接近してすれ違った問題で、2隻の距離は、規程の約600メートルより大幅に近い約70メートルまで近づいていたことがわかった。 運航する「垂水フェリー」(鹿児島市)が19日、国土交通省鹿児島運輸支局に報告した。 同社は16日、乗組員への聞き取り調査に基づき、船間距離は約200メートルだったとする報告書を運輸支局に提出していた。しかし、フェリーに搭載された装置の記録などを解析し、判断を改めたという。 フェリーを所有する「いわさきコーポレーション」(同市)によると、2隻は15日、定年退職を迎える乗組員をねぎらうため、わざと近づいて汽笛を鳴らした。