14年前に一部が廃止された広島県を走るJR可部線で4日、廃止された区間の一部が復活して開業しました。廃線になったJRの路線が復活するのは全国で初めてです。 4日は新たな終点となる広島市安佐北区の「あき亀山駅」で広島市やJR西日本、それに地元の関係者など120人が出席して記念式典が開かれました。 この中でJR西日本の吉江則彦副社長が「地元の熱意で開業することができ、うれしく思っています。利用される皆さんに愛されるよう努力します」と述べ、テープカットなどをして開業を祝いました。 国土交通省によりますと、いったん廃止された鉄道の区間が復活するのは昭和62年のJR発足以降、全国で初めてだということです。 復活を求めて活動してきた地元の住民グループの大畠正彦さんは「長年待ち望んだこの日を迎え、感無量です。これからの街づくりをしっかりやっていく決意を新たにしています」と話していました。