今日の記事は、「五つのパンと二匹の魚」、あるいは、「五千人の給食」として知られている。大変有名な奇跡で、四福音書すべてに記されている。しかし、それぞれ強調点が異なる。マタイとルカは奇跡そのものを強調している。マルコはキリストの群衆に対するあわれみに強調を置いている。ではヨハネの強調は何だろうか。二つあるように思う。一つは、この奇跡が、ある祭りと関係づけられているということである(4節)。過越しの祭りが近づいていた。これはイスラエル人がエジプトで奴隷であった時、子羊の肉が裂かれ、血が流され、そのことによってエジプトから救われ、自由の身とされたことを記念する祭りであった。この過越しは、神の子羊キリストが十字架につき、肉を裂き、血を流し、救いのみわざをされる型となっていることを私たちは知っている。今日の記事において、群衆の飢えを満たすパンは、やがて十字架の上で犠牲になり、永遠のいのちを与えるキリ

