【ニューヨーク=池松洋】米連邦破産法11章(日本の民事再生法に相当)の適用申請を行った米クライスラーが、資本提携した伊フィアット以外にも、日産自動車やトヨタ自動車、ホンダにも提携を申し入れていたことが1日、わかった。 ただ、いずれも相手側から断られ、最終的にフィアットと提携したという。クライスラーがニューヨークの裁判所に提出した書類で明らかになった。 クライスラーは、合併先のダイムラーが売却を決めた2007年春から日産・仏ルノー連合に接触。08年には世界規模での包括提携交渉に入ったが、同年7月、日産の金融子会社が提携に必要な資金を調達できずに、交渉はいったん頓挫した。クライスラーは今年1月にも提携協議再開を求めたが、日産側に拒否されたという。 トヨタには08年6月にクライスラーの余剰設備を使った小型車などの共同生産やハイブリッドや電気自動車の技術協力協議を呼びかけ、ホンダにも同年12月に提