亀井静香郵政改革・金融相は18日、フジサンケイビジネスアイなどのインタビューに答え、辞任を促している西川善文・日本郵政社長の後任人事について「私の仕事」と述べ、自ら人選に乗り出す方針を示した。また、中小企業向け融資や個人向け住宅ローンの返済を3年間、猶予する「モラトリアム法案」では、返済が滞り金融機関の経営が悪化した場合、公的資金を活用する意向を明らかにした。 亀井氏は、郵政民営化見直しの方向について「3党連立合意を土台にしてしっかりしたものに仕上げていく」と強調。4分社化された現在の郵政事業では、ゆうちょ銀行とかんぽ生命保険に対し「民業圧迫」との批判もあるが、「まず民間の銀行は自分たちで努力すべきだ」としながらも「競争条件は民間とイーブン(同じ)にしなければならない」とし、一定の規制が必要との考えも示した。 西川氏の後任については「人格的、能力的にきちっとした人を選ばないとならないが
特許切れの新薬(先発薬)と同じ成分を使用する後発薬メーカーが新薬メーカーの牙城だった国内医療用医薬品市場で攻勢を強めている。政府の普及促進策を追い風に、来年以降、糖尿病薬など新薬メーカーの主力薬の特許切れが相次ぐ「2010年問題」が後発薬メーカーにとっては売れ筋の薬剤を自社製品に追加する好機となるためだ。ただ、迎え撃つ新薬メーカー側も逆に後発薬市場に乗り込む動きをみせており、競争激化で、経営体力のない後発薬メーカーの淘汰が進む可能性がある。 ◆特許切れ続々 「5年以内に売上高1000億円を達成する」。 後発薬最大手、沢井製薬の沢井光郎社長は意気軒昂(けんこう)だ。 同社が今月発表した2009年4〜6月期連結決算は最終利益が前年同期から2.5倍も増加した。東和薬品も同決算で大幅な増収増益を果たし、日医工は09年5月の中間連結決算で売上高、経常利益がともに過去最高を更新するなど先行者メ
夏休みは、1週間以上を怠惰に過ごしたり、「iPhone(アイフォーン)」のアプリケーションを覚えたり、自分の家族を改めて知るための時間だとお考えだろうか。そうではない。あなたが賢ければ、5つ星高級リゾートのプールサイドで起きている出来事を注意深く観察するだけで、市場が今後どのように展開するか、多くを語れるようになるだろう。 数週間後、職場に戻った時には、世界経済をよく理解しており、投資ポートフォリオをどうすればいいか分かっていることだろう。プールサイドに寝そべりながら観察すべき「指数」を以下にリストアップした。 ◆(1)ブラックベリー指数 M&A(企業の合併・買収)市場にはホリデーシーズン中も休みがない。欧州では秋を控え、大型買収が現在練られているところだ。特定の案件を担当するM&Aバンカーは、数時間以上、情報から遮断されることは許されない。ブラックベリーでせわしなくやり取りを
衆院の解散を受けて経済界は、「今後の日本のかじ取りを託す政党を選択する極めて重要な選挙」(岡村正日本商工会議所会頭)として衆院選の行方を注視している。政権交代の可能性も視野に入れる経済界は、民主党の政策をいかにして「現実的なものに引き寄せるか」に向け、同党との間合いを縮め始めている。自民党支持の姿勢が明確だった4年前の選挙とは異なる雰囲気が漂っている。 日本経団連の御手洗冨士夫会長は21日、「今回の選挙は、わが国が経済危機脱出を確実なものにし、持続的な成長基盤を強化できるかの命運を握っている」と記者団に語った。その上で、各党のマニフェスト(政権公約)に「経団連として要望した(民主導の成長力強化策の推進など)を掲げてほしい」と要望した。 経団連は2004年から自民、民主両党に対して独自の政策評価を行ってきた。税財政など10項目の政策について、A〜Eの5段階で評価するもので民主党は過去
総務省は6日、インターネットや携帯電話で配信される音楽や映像などのコンテンツの2007年の市場規模が、前年比11.5%増の9772億円だったと発表した。1兆円に迫る水準に膨らんでおり、映画や音楽ソフトなどを含むコンテンツ市場全体の規模が横ばい傾向にあるなかで、通信回線の高速化などによりネット経由でコンテンツを楽しむ人が増えている。 調査はテレビや映画、ゲーム、音楽、新聞などのコンテンツの流通を(1)ソフトやCDの販売、放送時の広告売り上げなどの一次市場(2)CDやDVDのレンタル、音楽や動画のネットワーク配信、新聞データベースなどの二次市場−に分類して行った。 07年のコンテンツ市場全体の規模は、前年比0.3%減の11兆4110億円。このうち一次市場はCD販売の低迷や新聞・雑誌広告の落ち込みなどにより、前年比0.9%減の8兆8673億円だった。 一方、二次市場は1.9%増の2兆543
独立行政法人の海洋研究開発機構(JAMSTEC)は、同機構が研究を進めてきた海流予測技術を広く活用してもらうために、同技術を核に事業展開するベンチャー企業、フォーキャスト・オーシャン・プラス(東京都中央区)を、「JAMSTECベンチャー」として認定した。認定により特許利用などで優遇されるなどの支援を受けられる。海流予測技術の研究成果を広く普及させて、社会に貢献するなどが狙い。 同研究に関しては、これまでに国内海運会社と共同で海流予測情報の有効利用に関する実証実験などを実施してきた。例えば黒潮流域を航行する大型タンカーの運航では、最大9%の燃費節減、二酸化炭素(CO2)排出量削減の効果があることを確認した。 フ社はこうした海流予測技術を活用し、環境に配慮した航行や海洋資源開発を促進するための情報提供などを手がけている。 JAMSTECベンチャー支援制度は、同機構の知的財産を活用して事業
オタク系流行語大賞があったら、2008年は「聖地巡礼」が上位に入るだろう。漫画やアニメに登場する場所をファンが訪れることで、埼玉県鷲宮(わしみや)町の鷲宮神社には、「らき☆すた」人気にわいて前年の倍以上の30万人が初詣でに訪れた。鷲宮神社にはいまなお熱心な“巡礼者”が訪れているが、その裏には商工会を中心とした地元の努力がある。 角川書店の雑誌「コンプティーク」に美水(よしみず)かがみさんが連載している漫画『らき☆すた』がテレビアニメ化されたのは昨年4月。半年間の放送が終わる前後から、作品に出てくる双子の姉妹が住む神社のモデルとなった鷲宮神社を詣でるファンが増え始めた。 見知らぬ人たちが大挙して訪れ、イラストを描いた絵馬を奉納していく。不審がる人も最初はいたが「訪れる人たちはマナーが良く、迷惑をかける行為もない。そんな人たちに、何かお土産になるようなものがあれば」(鷲宮町商工会経営指導員
ソニーは、パソコンの基本形といえる本体とモニター、キーボードの3点セットで構成する「デスクトップ型」の商品開発を打ち切り、モニター部分に本体を組み込んだ「一体型」に切り替える。パソコンは省スペース性などからノート型に需要がシフト。海外勢の低価格デスクトップ型攻勢も激化しており、ソニーは一体型で独自色を打ち出して販売拡大を図る。 ソニーのパソコン「VAIO」で、3点セットのデスクトップ型は高性能機「タイプR」の1機種だけだが、20日に発売する新モデルは本体がモニターの背面部に一体化された。今後も「本体が別にある典型的なデスクトップ型は作らない」(パソコン事業幹部)という。 デスクトップ型は拡張性が高く、CPU(中央演算装置)、記憶装置で高性能品を搭載しやすい。また、ノート型より製造コストが安く、最近では5万円を切るものも少なくない。 ソニーは過去、典型的なデスクトップ型を最大4シリーズ
■iPhone失速、ドコモ攻勢 ■セキュリティーに強み「ブラックベリー」 パソコンの要素を取り入れ、データ通信やインターネット閲覧機能に優れた高性能の携帯電話「スマートフォン」の市場が目まぐるしく動いている。ソフトバンクモバイルが7月に発売した米アップル製「iPhone(アイフォーン)3G」は、注目は集めたものの急失速。一方、NTTドコモやイー・モバイルの攻勢も関心を集めている。携帯電話が国内で1億台も普及した中、各携帯事業者はスマートフォンで新たな需要を喚起しようとしている。(上野嘉之) ≪アップル“敗戦”≫ 日本では100万台売れる−との予測もあったアイフォーンに、もはや当初の勢いはない。アップルとソフトバンクは販売実績を極秘にしているが、通信業界に詳しいUBS証券の乾牧夫シニアアナリストは「20万台前後で止まっている感がある」と推測。年内販売は控えめに35万台程度と見
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く