4月1日、大手私鉄の近鉄から一部路線が分離され、公有民営方式の四日市あすなろう鉄道が誕生しました。赤字路線の維持にあたりしばしば行われる、こうした公有民営方式での鉄道経営。しかしそれは「通過点」でしかないのかもしれません。 特殊性も災いして存廃問題が浮上 4月1日は会計年度の初日ということもあり、料金の改定やサービス内容の変更など、さまざまな変化がスタートする日です。鉄道の業界でも一部で運賃の値上げがあるほか、大手私鉄である近畿日本鉄道(近鉄)が運営する三重県四日市市内の内部(うつべ)・八王子線が、「四日市あすなろう鉄道」という新しい鉄道会社に引き継がれます。 近鉄四日市駅の内部・八王子線ホームは4月1日以降、あすなろう四日市駅に名前を変える(画像:近鉄) 近鉄四日市~日永~内部間5.7kmの内部線と、日永~西日野間1.3kmの八王子線で構成される内部・八王子線。なぜいま、近鉄の手を離れる
4月1日、三重県の内部・八王子線と同時に京都府北部などを走る北近畿タンゴ鉄道も「上下分離方式」を採用。新たなスタートを切りました。内部・八王子線とはまた違う独特な環境に置かれているこの鉄道、その未来はどうなるのでしょうか。その鍵は「高次元化」といいます。 国鉄線を引き継いだ第三セクターとして 近鉄の内部・八王子線(三重県)が「上下分離方式」の経営に移行し、四日市あすなろう鉄道が列車の運行を引き継いだ2015年4月1日(水)。この日、北近畿タンゴ鉄道も上下分離方式に移行し、「京都丹後鉄道」として再スタートを切っています。 京都府北部と兵庫県の一部に路線を持つ北近畿タンゴ鉄道(画像:国土交通省)。 北近畿タンゴ鉄道は、京都府北部の丹後半島近くに構築されたローカル線のネットワークで、福知山(京都府福知山市)~宮津(同宮津市)間30.4kmの宮福線と、西舞鶴(京都府舞鶴市)~宮津~豊岡(兵庫県豊岡
C2中央環状線の全通で首都高のネットワーク効果が高まりましたが、3号渋谷線では逆に渋滞が悪化しています。その解決に、中途半端な路線に見える2号目黒線と第三京浜が、大きな力を発揮するかもしれません。そのヒントがパリにあります。 3号線の渋滞を緩和できる2号線 首都高C2中央環状線が全通して約1カ月。年度末の混雑シーズンが過ぎ4月に入り、首都高の渋滞は激減。ネットワーク充実の効果がはっきり見えてきました。 一方、3号渋谷線はかえって混雑が悪化し、利用者の不満は高まっています。もともと東名方面への交通需要が多く、混雑する3号線。それがC2の全線開通によって3号線へ3方向からクルマが一気に集中するようになり、夕方は下り方向の渋滞で大橋JCTがパンクします。午前中の上り渋滞も深刻なままです。 これを抜本的に緩和するには、外環道東京区間の開通(恐らく約10年後)を待つしかありませんが、実はもうひとつ手
テレビ番組『タモリ倶楽部』が、神奈川県横浜市と川崎市を走る鶴見線に団体列車を走らせました。鶴見線は一般的には地味な路線ですが、この路線に団体列車を走らせたことについて、鉄道ファンの番組出演者たちは絶賛。なぜ鶴見線は、そんなにも鉄道ファンの心をつかんでいるのでしょうか。そこには鉄道ファン以外でも興味をひかれそうな、いくつかの理由があります。 変わった駅が多い鶴見線 関東地方などで2015年2月20日(金)深夜に放映されたテレビ朝日系『タモリ倶楽部』は、神奈川県横浜市と川崎市を走るJR東日本の鶴見線、南武線が舞台でした。団体列車を利用して鶴見線の国道駅(横浜市鶴見区)から浜川崎駅(川崎区)を経由し、南武線の中原電車区(川崎市中原区)へ向かうという内容で、同日放送分は鶴見線区間にスポットが当てられています(南武線区間は次週放映)。 鶴見線に団体列車を走らせることについて、出演した鉄道ファンとして
2015年4月10日(金)、西鉄天神高速バスターミナル(福岡市)と大宮営業所(さいたま市)を結び、走行距離が1152kmにもなる日本最長の高速バス「Lions Express(ライオンズエクスプレス)」が、5月16日(土)出発便を最後に運行を休止することが明らかになりました。 「Lions Express」は西日本鉄道グループの西鉄高速バス(福岡市)と、西武鉄道グループの西武観光バス(埼玉県所沢市)が共同で、2011年12月8日に1日1往復の運行を開始した夜行高速バス。途中、YCAT(横浜駅)、池袋駅東口、大宮駅西口を経由します。 西日本鉄道によるとこれまでビジネス客や観光、レジャー客を中心に約4万5000人がこの「Lions Express」を利用したといいますが、利用者数の伸び悩みから「これ以上の運行継続は難しい」と判断したそうです。 4月10日現在のダイヤは、上りが西鉄天神高速
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