JR武蔵野貨物線の活用については、昭和60年の運輸政策審議会答申第7号において、当時の国鉄武蔵野南線府中本町から新鶴見間の旅客線化と新百合ヶ丘への接続ルートの新設が答申されましたが、同線が東北方面への貨物輸送の基幹路線であり、終日の運行本数が非常に多いことから、都市鉄道としての旅客線を運行できる余地がないこと、貨物線が終日運行している中での工事となることから、工期の長期化とそれに伴う事業費の増大が予想されること、さらに、トンネルが地下深く設置されているため、適切な駅間距離での駅の新設が困難であること等の課題が明らかになりました。 そのような中で、軌道を所有するJR東日本株式会社及び貨物輸送を運行するJR貨物鉄道株式会社から、貨客併用化を行うことは困難であるという意向を受け、平成12年の運輸政策審議会答申第18号では、同線の貨客併用化について構想としても除外され、全線新線による整備が位置付け