世界で最も後発のクラシック・レーベルであり音源制作はもちろん、コンサートの企画・制作、アーティストのマネジメントを行うエイベックス・クラシックス・インターナショナル株式会社。辻井伸行や三浦文彰ら、若手を育て、彼らのような優れた音楽家を大河ドラマ「真田丸」のメインテーマのソリストとして起用にいたらせ、クラシック・ファン以外にも広くその音楽を浸透させてきた新しい日本のクラシック・ビジネスのスタンダードという印象も強い。今回は、2011年の会社設立時から代表を務める中島浩之と辻井、三浦が顔を揃え、クラシック音楽がもつエンタテインメント性や、エイベックス・クラシックスの特徴について、各々の立場からその可能性を探った。 クラシックのイメージがない エイベックスだからこその挑む楽しさ 90年代に当時ワーナーミュージック・ジャパン(90年当時はワーナー・パイオニア)クラシック専任担当として、バレンボイム