「妻の死亡」という縁起でもないことは話題にしたくないのだが、老後資金の“大黒柱”である年金に影響が出るとなればそうもいかない。妻に先立たれた夫は、なんと年金を大きく増やす手段の「繰り下げ」制度を活用できなくなる場合があるというのだ。いったい、どういうことなのか。 【図】「繰り下げ」ができない2パターンはこちら * * * しばらくすると全国各地の年金事務所で、次のようなやりとりが増えるかもしれない。 年金請求者・男性:「ようやく70歳を迎えました。本来なら65歳からもらえる年金を5年間、我慢したので、増額された年金をもらえますよね。楽しみで、楽しみで……」 年金事務所職員:「ちょっと待ってください。いま、あなたは独身だそうですが、奥さんがいらっしゃったことはないのですか?」 男性:「私がまだ会社勤めをしていた59歳のとき、病気で亡くしました」 職員:「奥さんは会社勤務などのご経験があり
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