4月26日、日銀が公表した「展望リポート」は、2015年度の2%物価上昇実現の不確実性の高さを自ら認めるシナリオとなっている。写真は黒田総裁(2013年 ロイター/Yuya Shino) [東京 26日 ロイター] 日銀が26日に公表した「経済・物価情勢の展望」(展望リポート)は、2015年度の2%物価上昇実現の不確実性の高さを自ら認めるシナリオとなっている。 海外成長率の高まりや政府の財政支出、規制緩和を前提条件に挙げ、物価上昇への波及ルートである期待形成や賃金上昇などの不確実性にも言及した内容は、多くのヘッジをかけて黒田東彦総裁の掲げる目標に向け、何とか筋の通るシナリオを作成したものとも評される。専門家は早くも次回10月展望リポート時にこうした見通しが下振れる可能性も高いとみて、次なる大胆な緩和をイメージしている。
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