【村井七緒子】戦争や原爆の悲惨さを描いた漫画「はだしのゲン」について、鳥取市立中央図書館が約2年前から児童書コーナーから事務室内に移し、自由に手に取れない状態になっていることが分かった。来館者から指摘を受けたためといい、閲覧や貸し出しには応じているという。 この作品をめぐっては、松江市教育委員会が残虐な描写があるとして市立小中学校の図書室での閲覧制限を指示、子どもたちが自由に読めなくなっている。 中央図書館によると、作品を読んだ小学校低学年の児童の保護者と名乗る女性から約2年前、「小さな子どもが目にするのに、強姦(ごうかん)などの性的描写などがある」などとして、児童書コーナーに置くべきではないと指摘されたという。図書館は対応を協議するため事務室内に作品を移し、そのままになっていた。 続きを読む関連リンク(社説)はだしのゲン 閲覧制限はすぐ撤回を(8/20)「はだしのゲン、自由に読ませて