毎日、何人かの新患さんを診るがお薬手帳を持っていない人が多い。 多重受診、多剤投与の人に限って肝腎なものを持たずに受診される。 3~4冊まとめて持って来るひともいて、本当に疲れる。 初診では問診だけでなく、服薬歴も重要だ。 しかし肝腎のお薬手帳を持っていない。 それでいて、「同じ薬を」とか「減らして」とか「変更して」と言う。 こちらは、何枚かの薬剤説明書のお薬をカルテに映していく。 この作業が結構、時間がかかる。 「遅い!」という罵声が飛んで来るのでこちらも焦る。 ただ、「お薬手帳」を持ってくればいいだけなのに、 それをしないので、手間ばかりかかって肝腎な診察がおろそかになる。 4月から紹介状なしの大病院受診は、最低5000円の一見さん料金が必要になった。 それと同様に、お薬手帳なしの患者さんは一旦、薬代を全額自費にしてはどうなのか。 それくらいしないと、名ばかりの「お薬手帳」だらけだ。