大腸がん検診で受けた便潜血反応検査の結果が陽性なら、2次検査に進むが、内視鏡検査を勧められても「怖い」「痛そう」「恥ずかしい」といった理由で受けない人は多いようだ。その場合、口から飲み込むだけで、病変の有無が分かるカプセル型の内視鏡で検査する方法もある。 ▽敬遠される大腸内視鏡検査 大腸がんは、日本人が罹患(りかん)することの最も多いがんだ。大腸にがんやポリープができると、消化管内で出血して便に混じることがある。1次検査で行われる便潜血反応は、その出血の有無から大腸がんの可能性を調べるものだ。 慶応大学病院(東京都新宿区)内視鏡センターの緒方晴彦教授は「大腸がんは大腸内視鏡検査を受ければ早期のうちに見つけられる例が多く、治療により良好な経過が得られます。便潜血反応で陽性だったら、ぜひ内視鏡検査を受けてほしい」と話す。 緒方教授によると、国内では血便が見つかった人のうち、精密検査(内視鏡検査