重言(じゅうげん、じゅうごん)は、日本語の「馬から落馬する」「頭痛が痛い」のように、同じ意味の語を重ねる表現である。多くは誤用と見なされるが、意味を強調したり語調を整えるため[1]、あるいは理解を確実にさせるため[2]に、修辞技法として用いられる場合もある。二重表現、重複表現ともよばれる[注釈 1]。 「びっくり仰天」「むやみやたら」[4]「好き好んで」などは、意味の重複が語呂の良さを伴うことから敢えて用いられる。 その一方、「違和感を感じる」のように辞書類では問題の無い表現[注釈 2]とされながら、問題のある表現[注釈 3]とされる場合もあり、使用の是非について一致した見解が持たれていない表現もある[5]。 「えんどう豆」[6]「青海湖」「しし肉」などは、語源的には重複表現だが、慣用的に誤用とは見なされない[注釈 4]。 外来語においてはあまり馴染みのない語の性質を表すために意図的に用い