ピレネー山脈の麓、スペインとフランスの国境にまたがるバスク。南はスペイン領、北がフランス領というユニークな地域です。フランス国内のバスク地方はかつてはスペイン領だったこともあるため、スペインの影響が今でも色濃く残ります。 その影響は食文化にも見られます。フランス料理は地方ごとに特色があるものの、唐辛子はどの地域でもあまり使われることがありません。そのせいか「フランス人は辛いものが苦手」なんていうのはよく聞く話。 ところが、バスク地方は別なのです! この地域を構成するEspelette(エスペレット)という小さな村では古くから唐辛子の栽培が行われており、その歴史は大航海時代まで遡ります。コロンブスと共にアメリカ大陸へ渡ったバスク人が持ち帰ったのが始まりなのだとか。 バスク地方の街並 そんなわけで、バスク地方の郷土料理にはエスペレット産の唐辛子を使ったものが多いのです。時期になると、各家庭の軒

