「汚れた」、「薄汚い」という意味の形容詞 "grungy" が名詞化した "grunge" が語源。1989年頃からアメリカ・シアトルを中心に興った潮流であり、オルタナティヴ・ロックの一つである。ニルヴァーナやパール・ジャム、サウンドガーデン、ダイナソーJr.、マッドハニー、といったバンドがアルバム・チャートで成功を収めたことで、それまでヘヴィメタルが多かった当時のアメリカのロック・シーンを革新し、ダメージジーンズとスニーカー、ネルシャツやTシャツといったスタイルでロックミュージックのファッションにも影響を及ぼし、当時の若者に大きなムーブメントを起こた。 1996年以降、更なるムーブメントにより数年で衰退してしまうが、この頃結成されたバンドの多くが、それ以降も評価の高いアルバムを発表したりするなどし、趣向や要素は変化しつつも、音楽としては存続している。 ニルヴァーナ グランジのルーツは、1
ポストロック (post-rock) は、ロックの一種。リズム・和音・音色・コード進行などの点で従来のロックには見られない特徴がある。 ポストロックという用語は、批評家のサイモン・レイノルズ(英語版)が、『モジョ』(Mojo)誌1994年3月号ので、バーク・サイコシス(Bark Psychosis)のアルバム『ヘックス』(Hex、1994年) のレビュー記事に用いたものが起源とされている[1] 。 サイモン・レイノルズは『ワイアー』(The Wire)誌1994年5月号でこのポストロックという考えを拡張している。レイノルズの「ポストロック」という言葉は、「ロックの楽器をロックとは違う目的に使用し、ギターをリフやパワーコードのためでなく、音色や響きをつくるために使う」音楽を指している[2] 。レイノルズはより詳しく以下のように述べている。 「ことによると、今後の展開にとって本当に刺激的な領域
スラッシュメタル (Thrash Metal) は、音楽のジャンルの一つ。従来のヘヴィメタルにハードコアの過激さを加えた音楽形態を指す。Thrash とは「鞭打つ」という意味である。スピードメタルとの定義の違いは曖昧である。 NWOBHMとハードコア・パンクの私生児ともいえる音楽性で、凶暴で粗野な印象が強調されがちだが、スピード感を重視した楽曲が多い。特に1980年代初頭には、メタリカの「Fight Fire With Fire」(『Ride the Lightning』収録曲)や、スレイヤーの「Chemical Warfare」(EP「Haunting the Chapel」収録曲)が、世界最速の楽曲として話題に上ることもしばしばあった。 それまでのHR/HMといえば、バンドの花形はリードギタリストであり、ソロの速弾きこそ最大の見せ場であった。対して、スラッシュメタルは速弾きこそあれど、
ラウドロック(英語: Loud rock)は、ヘヴィメタルやハードコアなどから派生したロックのジャンルの一種。ジャンルのミクスチャー・ロックなどと同様に和製英語である。英語圏ではオルタナティヴ・メタル、ニュー・メタル、ラップ・メタルなどに分類されるジャンルである[1][2]。 音楽的な特徴としてはハードコア、ヘヴィメタルの流れを汲みつつ、そこにヒップホップなどの新しい音楽要素が加えられている。ヘヴィメタルは間奏の長いギターソロやヴォーカリストの金切り声が特徴とも言われる。それに対しラウドロックはラップ、グロウル、スクリームなどをとりこんだボーカルスタイルが見られる。また、ダウンチューニングを施したギターによる大音量で低音域中心の重苦しいリフ、エフェクターの多用、サンプラーやターンテーブルの導入、ミディアム・テンポのリズムなど、それまでのハードコア、ヘヴィメタルの型にとらわれないアイディアが
ミクスチャー・ロック(Mixture Rock)は、主に日本において扱われるロックのジャンルの一つ。 「ミクスチャー(mixture)・ロック(rock)」という言葉は和製英語である。よって、基本的に日本以外では通用しない音楽用語である。国によってはクロスオーヴァー、フュージョンとのとらえられ方もされる。 ミクスチャー(mixture)・ロック(rock)という言葉は、直訳すれば「様々なジャンルの音楽を混ぜ合わせたロック」となるが、日本の音楽業界では、ラップロックやラップメタル[1]の別名として広く使われている。様々なジャンルを混ぜ合わせたという「ミクスチャー」としての意味合いは薄く、より限定された範囲を意味する「黒人音楽(ラップ、ヒップホップ、レゲエ)を混ぜ合わせたロック」として使われる。 この音楽形態を指し示すジャンル名として世界的レベルでは、ファンク・ロックやファンク・メタルといった
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