筆者はUTAUによる波形接続の時代から「その人の声になりきる」技術を試してきましたが、このほど、その中でも画期的と思える技術に出会いました。『Seed-VC』(Seed Voice Conversion)というオープンソースソフトです。 ■AIボイチェンの進化どこが画期的なポイントかというと、高い音質を維持しながら、ゼロショット、つまりファインチューニングをせずに、1秒から30秒までの短い音源を参照するだけで、短時間でオリジナルに近いボイチェンができるところにあります。 以前紹介したDiff-SVCやRVCは、オリジナル音声に近いボイチェンが可能ですが、学習にはそれなりの長さのオーディオデータと高性能GPUによる処理が必要です。