「美味い不味い」だけで判断するのはチープ。世界に名を轟かす新宿の小さな薬草酒バー「BenFiddich」の美学 開店と同時に全席が予約客で埋まる薬草酒バー「BenFiddich」。この店が唯一無二なのは、薬草酒というジャンルが珍しいから、だけではない。過去や源流に遡り、カクテルの本質を追求する姿勢と、そこに添えられた浪漫的思考。それこそが人を魅了して止まない理由だ。 西新宿の一角にある、看板もない雑居ビル。存在を知らなければ100%通り過ぎてしまうであろう場所に、バー「BenFiddich(ベンフィディック)」はある。 木製の重い扉を開くと、決して広くない店内には薬草やスパイス、それをすり潰すためのすりこぎとすり鉢、100年以上前の古い酒瓶や自家製アブサンの入った巨大な甕......。普通のバーとは明らかに様子が違う。 BenFiddichは、アブサンに代表される薬草酒に特化したバーだ。バ
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