マス広告が重視される一般消費財メーカーでありながら、ネット上で話題になる企画も実施している日清食品。SNS上で話題となった企画「10分どん兵衛」は、広告界からも成功事例として注目を集めている。どのような狙いで広告に取り組んでいるのか、日清食品ホールディングス 宣伝部 次長の米山慎一郎氏に聞いた。〈聞き手:徳力基彦氏〉 徳力:最近はマス広告を実施しなくても、デジタル上での口コミがきっかけでヒットする事例が生まれています。その代表格が「日清のどん兵衛」のキャンペーン「10分どん兵衛」です。本来はお湯を入れてから5分待つところを、10分でもおいしく食べられたことをメーカーとして知らなかったと謝罪したことが話題になって、店頭で商品が品切れを起こしたほどです。 一般的に食料品のマーケティングはマス広告のみに力を入れがちな印象ですが、どうしてこういった口コミを狙った施策を行ったのでしょうか。 米山:口
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