■ Chronostasis 我々は平均して一秒に三回目をきょろきょろさせる動き(サッケード)を行っております。しかしそのサッケードのときに我々の網膜にはかなりすごい速さでの動きが写っているはずなのですが、我々はサッケード時の網膜像の動きで気持ちが悪くなったりはしません。これはいくつかのメカニズムによって脳が達成していることがわかっています。 サッケードが起こっているときの網膜像を脳に送らないようにゲートする、"saccadic suppression"。サッケード前の知覚像とサッケード後の知覚像とをシームレスにつなぐためにsaccadic suppressionによる空白を時間的、および空間的に"filling-in"(充填)してしまう。(盲点の空白は空間的に充填されてしまっていることを思い起こすとよいでしょう。)この二つがあります。1のsaccadic suppressionについては