80年以上の歴史を持つ日本のプロ野球。日々産み出され、綿々と受け継がれてきた公式記録を支える仕組みが今春一新されたことはあまり知られていない。一般社団法人日本野球機構は2月、公式記録を入力管理する専用システムを刷新。オープン戦から新しい「公式記録管理システム(BIS)」の運用を始めた。 映画「マネーボール」で描かれたように、球団にとって選手や試合に関する様々な情報をビッグデータとして分析し、戦術に生かすのは昨今の野球界では当たり前になりつつある。またファンサービスの一環で、各種データを活用して試合中継を盛り上げたいと考えるテレビ局やネット企業も増えている。こうした野球関係者たちの新しい期待に応えるのが、新システムを立ち上げた狙いだ。 今まで以上に正確に、スピーディに 「正確かつスピーディに記録できるのは当然として、貯めたデータを様々な用途に柔軟に2次利用しやすくなる」。こう語るのは、システ
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