NVIDIAの新チーフサイエンティスト,Bill Dally氏が講演。「CPUは終焉に向かっている」 ライター:米田 聡 2009年5月29日,NVIDIAは,GPUコンピューティングをテーマとした開発者向けイベント,「Professional Solution Conference 2009」(PSC2009)を開催した。その名のとおり,これはHPCやCAD/CAMなど,ハイエンドのGPUコンピューティング開発者向けのイベントで,メインテーマは4Gamerの守備範囲から外れるのだが,開幕を告げる基調講演のスピーカーが,NVIDIAのGPUアーキテクチャ開発部門を率いるBill Dally(ビル・ダリー)氏といえば,興味を引かれる読者も多いだろう。 本講では,1月にNVIDIAのチーフサイエンティストへ就任した氏による講演,「The End of Denial Architecture a
●Larrabee新命令の情報だけを公開 Intelはゲーム開発者向けカンファレンス「GDC(Game Developers Conference)」の技術セッションの中で、新アーキテクチャの高スループットメニイコアCPU「Larrabee(ララビ)」の命令セットの概要を明らかにした。Larrabeeは16~24個(2世代目)のCPUコアを搭載すると言われるx86系メニイコアCPUだ。CPUコアはPentium(P54C)相当のIn-Order実行2命令発行のパイプラインで、それぞれのCPUコアに16-wideのベクタユニットを搭載する。CPUとしてプログラムできるが、GPUと同レベルのグラフィックス処理もできる、つまり、CPUとGPUを兼ねることができる点がLarrabeeの大きな特徴だ。 GDCでは、x86命令セットに拡張として加えられた100以上のLarrabee新命令(LRBniま
■後藤弘茂のWeekly海外ニュース■ KhronosがGDCでGPUやCell B.E.をサポートするOpenCLのデモを公開 ●OpenCLの実装テストのスタートは5月 世界中のゲーム開発者が集まるカンファレンス「GDC (Game Developers Conference)」でKhronos Groupは、ヘテロジニアスな並列コンピューティングのためのプログラミング言語である「OpenCL」のオーバービューのセッションを行なった。 OpenCLは、NVIDIAの「C for CUDA (OpenCLもCUDAのランタイムに落とし込むため、従来の拡張CをベースにしたCUDAはC for CUDAと呼ぶようになった)」のように、GPUを汎用コンピューティングに使うことができるプログラミング言語だ。しかし、NVIDIA独自のC for CUDAとは異なり、クロスプラットフォームのプログラ
「GPGPU」(General Purpose GPU,汎用GPU)というキーワードについて,正確に説明できる人はどれくらいいるだろうか? 「ああ,GPUを使ってビデオのトランスコードが速くなるヤツね」と認識している人や,科学技術計算のような,普通にPCを使ううえでは無関係のモノと認識している人も多そうだ。しかしこれらの説明は,たまたま一般ユーザーにとって分かりやすかったり,先行して採用されていたりするから強く訴求されているというだけで,別に,トランスコードや科学技術計算専用の技術ではない。 GPGPUは,実は3Dゲームにおいても無関係ではないのだ。 本連載,2009年明けて第1回となる今回は,今年,業界全体が一丸となって本格対応を進めてくると見られる,GPGPUをテーマにしてみたいと思う。 GPU(Graphics Processing Unit)はもともと,3Dグラフィックスを描画する
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