IFPI(国際レコード産業連盟)は2014年3月18日、世界のデジタル音楽動向をまとめたリポートを発表した。これによれば、2013年の世界の音楽産業売上高は前年の156億ドルから3.9%減少して150億ドルと、微減という結果になった。 だが、すべての国において音楽産業に逆風が吹いているわけではない。減少の最たる原因は日本における低迷だ。米国の音楽産業の売上高は前年比0.5%増の48億9000万ドル、欧州の音楽産業もまた前年比0.6%増の53億8000万ドルと増加しているが、日本だけは前年比16.7%減で30億1000万ドルと、大幅に売上高を減らしている。国別で見れば米国に次いで2番目に大きい音楽産業市場を持つ日本だが、今、岐路に立たされているのは確かだ。 こうした中、欧米を中心に55カ国で音楽の定額制配信サービス「Spotify」を手掛けるフィンランド発のスポティファイが日本市場への上陸準