タグ

2016年1月24日のブックマーク (2件)

  • 「コレモ日本語アルカ?――異人のことばが生まれるとき」金水 敏 著

    「さあ、のむよろしい。ながいきのくすりある。のむよろしい。」 映画、マンガ、アニメ、小説など創作において中国人のキャラクターが描かれるときに特徴的な言葉遣いがある。実際の中国人が使うことはない<アルヨことば>はどのように誕生してきたのか、「役割語」を専門とする著者がそのルーツと歴史的な形成過程を整理したのが書である。 <アルヨことば>の主な特徴<アルヨことば>の主な特徴として以下の四点が整理されている。(P3) A 文末に「ある」がついて断定を表す(「ある」語法と呼ぶ)。 B 文末に「よろし(い)」がついて命令ないし勧誘を表す(「よろしい」語法と呼ぶ)。 C 「が」「を」等の助詞が抜け落ちている。 D 文と文をつなぐ接続詞や接続助詞も抜け落ちて、文と文の関係がつかみにくい。 宮沢賢治作「山男の四月」と中国人蔑視このような<アルヨことば>の初出は宮沢賢治作「山男の四月」(1921年)である

    「コレモ日本語アルカ?――異人のことばが生まれるとき」金水 敏 著
    upran
    upran 2016/01/24
    ビジンじゃなくてピジン(Pidgin)だよ…。本一冊だけ読んで語ろうとすると、こういう事が起きやすいよね。(追記)修正されてるけど、最初は全部ビジンだったのよ
  • マネキンのすべて

    からの流れ 日マネキンの元祖“生き人形” 松屋のイベント・ディスプレイに使われた“生き人形” (大正末期 3代目安亀八・作/彩ユニオン・所蔵) 生き人形を使ったの松屋のディスプレイと人形の首。 (昭和初期/松屋・所蔵) 帝劇や歌舞伎座の観劇シーンを演出。 幕末の頃から明治にかけて、大阪・東京を中心に拡がった「生き人形」は、その素材と製法からみて日のマネキン、とりわけ和装マネキンの成立に、重要な役割を果たしたことは明らかです。 「生き人形」と関わった人形師の中で代表的な人物は、1825年(文政8年)に同じ熊で生まれた松喜三郎と安亀八(初代)であり、その元祖は松喜三郎といわれています。喜三郎は1854年(安政元年)に大阪難波新地で「鎮西八郎嶋まわし」と題する超リアルな人形による見世物興行を開催、空前の大入りを記録して有名になりました。 喜三郎は、1857年(安政4年)に「浮世