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奈良県警奈良西署の20代の男性巡査長が、同署で管理する拳銃の実弾を盗んだ疑いをかけられて長時間の取り調べを受けた結果、鬱病を発症して休職を余儀なくされたとして、奈良県に慰謝料など約710万円の損害賠償を求め、奈良地裁に5日に提訴することが3日、分かった。 県警は1月7日に同署の拳銃庫で保管していた実弾5発を「紛失した」と発表。巡査長を窃盗容疑で捜査したが、7月15日に実際にはなくなっておらず、不十分な点検などから紛失と誤認したと公表した。 訴状によると、県警は紛失発覚直後の1月9日から3月8日にかけて断続的に取り調べ、ポリグラフ検査や家宅捜索も行った。県警捜査1課の刑事らは「おまえしかおらん」「いろんな罪を掘り下げて何度でも逮捕する」と自白を要求。精神面の問題を指摘し、人格を非難する発言もあった。 巡査長は直前に拳銃庫の点検をしたことなどから疑われたとみられる。巡査長は3月9日に鬱病の診断
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