第1回「Apple Watchの脈拍数」 脈拍数とは、心臓から送り出された血液が脈になる回数です。手首の動脈の拍動を数えれば誰でも簡単に計測することができますが、そんなことをしなくても、家電量販店では様々な脈拍計が販売されています。Apple Watchなどのスマートウォッチは、装着しているだけで、無意識のうちに脈拍数を記録し続けてくれます。こうした記録は何の役に立つのでしょうか? 安静時の脈拍数の正常値は毎分50-100回とされています。運動をしたり、緊張をすると交感神経によって脈は自然と速くなり、100回を超えることもあります。一方、睡眠中などには副交感神経によって、脈拍は遅くなります。このように、脈拍は自律神経によって調整されています。しかしながら、運動や緊張をしていないのに、あるいは、睡眠中なのに、突然、脈拍数が100回/分を超える状態が続いた場合、何を考えればいいのでしょうか?