Tweet 本日12月26日、理研外部の専門家からなる「研究論文に関する調査委員会」は、STAP細胞に関する2本の論文に関して、論文に記載された実験に関する調査報告書を発表しました。 今回の調査はおもに「研究不正の有無」について調べたものです。 先日「科学的事実(科学的結論)」に関しては、検証実験の結果が報告されました。しかし「この騒動は何だったのか?」を考えるうえで、今日の発表はより注目されるものでした。 調査結果はさまざまなところで報道されていますが、ここでおもな点を簡単にまとめておきます。 ・「STAP幹細胞」「FI幹細胞」は新たに発見したSTAP細胞からつくったとされているが、元から知られていた万能細胞であるES細胞由来であった。 ・「STAP細胞」の多能性を証明する実験(テラトーマの作製、キメラマウスの作製)で使われたSTAP細胞もES細胞由来であった。 ・新たに2つの実験でデー
私事によりここ数日は休暇を取り多忙であったため出遅れてのコメントになります。 そのつもりはなかったのですがこちらでの発言に対して匿名での(卑怯な)告発扱いをされたこともあり最近は実名でTwitter(@caripso)での発言だけにしていました。今回こちらに書くのは140文字では収まらないからですが,色々騒がせてしまったこともありこのアカウントはこのエントリで最後にしようかと考えているところです。 私は調査委員会そのものに呼ばれたことはなく,解析も担当していないため発言には制約を受けないと考えますので思うところを述べていきます。以下の発言は組織とは全く関係なく,私一個人の意見です。 調査報告書に示された残存サンプルの解析は情報量も解析内容も膨大かつ詳細で,感嘆せずにはいられませんでした。 関係者の皆様のご苦労をねぎらうとともに感謝を捧げたいと思います。 一方で,調査対象になった著者のうち事
STAP細胞論文に関する理研外部調査委員会報告のSTAP細胞に関する解析結果の内容整理をしました。 資料:理化学研究所「調査報告」平成26年12月26日 研究論文に関する調査委員会 •調査報告書(全文)http://www3.riken.jp/stap/j/c13document5.pdf •調査報告書(スライド)http://www3.riken.jp/stap/j/h9document6.pdf <解析結果のまとめ> FES1(ES細胞)→STAP-SC FLS, FI-SC CTS, 2Nキメラ, 4Nキメラ, テラトーマ 129B6 F1ES1(ES細胞)→STAP-SC AC129, STAP-SC FLS-T GOF-ES(ES細胞)→STAP-SC GLS 2014年6月の若山教授の記者会見で、私はSTAP-SC作製の時系列を質問し、次の様な考察をしていましたが、どんぴしゃで
電力業界における2015年の最大の注目点といえるのが、原子力発電所の再稼働の行方だ。 2011年3月11日に起こった東日本大震災と東京電力・福島第一原発事故後、福島第一原発は廃炉となり、その他の原発も2012年5月までにすべてが運転を停止(定期検査入り)した。原発の安全性を審査する制度や体制を根本的に見直すためだ。例外的に電力需給の厳しさなどを理由にした政治判断で、関西電力の大飯原発3、4号機が2012年7月~2013年9月に稼働したが、それ以外は現在に至るまで停止が続いている。 2012年9月に発足した原子力規制委員会は、新規制基準に基づく原発の安全性審査を、13年7月から開始。これまで11電力会社が14原発21基の審査を申請済みだ。このうち再稼働一番手と目されているのが、九州電力の川内原発1、2号機である。2014年9月10日、設計変更の基本方針を示した設置変更許可申請が新規制基準に適
年末年始のお休みに読むには、トマ・ピケティ『21世紀の資本』は最適だったのではないかな。なにせ、マルクスの『資本論』には及ばないが、ケインズの『一般理論』を超える600ページの大著だからね。せっかちな人は、「はじめに」の後に、さわりの8章~10章を読むことをお勧めするよ。これだけでも150ページある。 大著を強引に6行に要約すると、次のとおり。歴史的に見て、資本から得られる収益率は、経済成長率を上回るものであり、必然的に所得や資産の格差は拡大する。こうした資本の性質によって、二つの世界大戦前には大きな格差があり、戦争による経済的、社会的な衝撃で、いったんは縮小したものの、1980年代後半から再び広が出し、いまや前時代並みとなった。大きな格差は、民主主義的な社会を不穏にし、能力主義的な価値観を損なうから、資本への累進的課税が必要とする。 今回は、言及の少ない日本の動向について、グラフの「微地
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