そういえばぼくがミュージックマシーンをやっている間、「おまえは自分と音楽の趣味が似ている」という意味のことをすごく多くの人に言われた。もちろん無意識のうちにニュースに偏りが出たり、コメントに熱がこもってしまったり、そういう失敗(自分にとってそれは失敗だった)はあったと思うし、途中からまあそれくらいがちょうどいいのかな、という開き直りに似た気持ちはあったけど、それにしても、あまりにも多くの人が自分と音楽の趣味が似ていると感じていたのは意外だった。あんなに雑多な情報を扱うサイトなのに。 で、あるとき気づいた。読者はみんな自分の読みたいとこしか読んでない。例えばあぶらだこが好きな人がミュージックマシーンを見たときには、同じページにあるコブクロの記事はどうでもいいと感じるはず。Berryz工房が好きな人には、その下の七尾旅人の記事はそもそも視界にすら入ってないのかもしれない。 例えばナタリーではP
ぼくはミュージックマシーンという音楽ニュースサイトを2001年から2008年まで約7年間運営していた。ウェブ上に散らばる音楽ニュースをクリップして短いコメントをつけて紹介するというスタイルは、当時流行っていた個人ニュースサイトと呼ばれるジャンルをなぞったものだったけど、でもこれを国内の音楽に特化した形で突き詰めたサイトは他にほとんどなかったので、音楽好きの人にはわりと重宝がられていたと思う。毎日1人で更新し続けて、アクセス数は50万/月くらい。楽しかったです。 で、サイト終了からちょうど1年経ったので、ミュージックマシーンの思い出とかその他いろいろ、当時考えてたことをいくつか書いておきたい。たぶんこれ何回かの連載エントリになるはず。ミュージックマシーンのことを知らない人にはごめんなさい。 まずぼくがミュージックマシーンを始めるときにコンセプトとして決めていたことが2つだけあって。2001年
Amazon S3は安いか高いかという議論を、この2日間で立て続けに3個所で耳(目)にした。 1人はネットサービスベンチャーのCTOで、クラウドへの移行を検討しているものの、Amazon S3やEC2の実際の価格や使い勝手がよく分からないという話だった。コスト的に見合うなら、もうサーバ運用に煩わされたくないと漏らしていた。 もう1つは、ベンチャーキャピタルとして知られるYコンビネーターの掲示板で見かけた「Does Amazon S3 really save money?」で始まる議論。1GB当たり1カ月で0.15ドルと聞くと安いようにも思えるが、1TBの月額は150ドル、2年にすると3600ドル(1ドル92円として約33万円)にもなる。しかも転送量に応じた課金もあるため、実際にはこれ以上になる。今や1TBのドライブ単価は1万円を割っていて、2年で3600ドルとは比較にもならない。「クラウド
Googleがテストを開始したWikipediaに似たサイト、knolが話題を呼んでいる。以前から書いているように、私は現在のWikipediaは「無法者の楽園」に堕していると思うので、競争が起こるのは歓迎だ。特に注目されるのは、このプロジェクトの責任者であるUdi Manber(技術担当副社長)が、knolのコンテンツが署名入りで書かれる点を強調していることだ:このプロジェクトの鍵となるアイディアは、著者を明記することである。本でもニュースでも学術論文でも、著者がだれであるかは明記されているが、なぜかウェブは著者を明記する強力な標準なしで進化してきた。誰が書いたかを知ることは、読者が内容を判断する上で重要な助けになるとわれわれは信じる。匿名は、インターネットの原則ではない。初期には、E2Eの原則によってIPアドレスとユーザーは1対1に対応していたし、ネットニュースの投稿も署名入りが基本だ
年をとると、本を読むのが速くなる。書いてあることの大部分が既知の話なので、飛ばして読めるからだ。逆にオリジナルな学術書は、1冊読むのに1ヶ月かかることもある。だから私の場合、本の価値はそれを読むのにかかった時間にほぼ比例する。本書は、15分で読了した。何も新しいことが書いてないからだ。おまけに「リーダーシップ」だとか「ロールモデル」だとかいうありきたりな人生論が多く、ほとんど江原啓之化している。 『ウェブ進化論』のころにはまだ目新しかったシリコンバレーの世間話が、「またか」という感じで延々と続く一方、日本の現実への言及がほとんどない。彼が取締役をつとめている「はてなブックマーク」の人気記事から拾っただけでも、「どうせ理系出身者なんていらねえんだよ」「IT業界を不人気にした重鎮たちの大罪」「IT業界のネガティブイメージ 」といった記事が上位に並ぶ。PCでも携帯電話でもウェブでも世界から孤立
カンニング竹山「ネットは実名制にするべき」がネットで話題に 1 名前: 保母(三重県) 投稿日:2007/11/04(日) 12:35:04 ID:OR8Z/rGA0 ?PLT マニフェストを次々と提案し、現職議員やゲストを交えて討論するバラエティ番組『太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中。』(日本テレビ系)で2日にカンニング竹山から提出されたマニフェスト「インターネット利用者に実名の公表を義務付けます」が話題となっている。 竹山の主張の趣旨は「ネットの匿名性が自殺サイトや犯罪請負サイト等の温床となっている」というもの。また誹謗や中傷の類も溢れており、この由々しき事態を打開するにはネット利用者は実名を公表すべし、と主張した。番組の主役である「太田光総理」は「権利を主張するには義務が伴う」などと竹山のマニュフェストに賛同。 (中略) ネットでは、「完っ全に賛成!!!!!!!です。だって、
タグ機能のあるオンラインブックマークの先駆けになったdel.icio.us(デリシャス)は英語のサービスですが、日本人のユーザも多く、人気ブックマークには日本語のページも登場しています。大勢のユーザが利用していることもあり、表示されるページは質の高いものが多く、Googleで検索するよりdel.icio.usで検索したほうが欲しい情報が見つかるケースも少なくありません。 del.icio.usのインタフェースは、グラフィカルな要素が省かれたシンプルなものです。ページを軽量にしてブックマークツールとしての使いやすさを求めた結果ですが、それでも動作が遅い場合がたまにあります。del.icio.usの検索は早いとは言えませんし、検索の対象はタグ、概要、タイトルのみなので、断片的な記憶を辿って自分のブックマークを探してもなかなか見つからない場合があります。以下ではdel.icio.usをより使いや
総体的に考えてみれば、匿名で情報発信できる状況を守ることも、実名で責任ある議論を展開することも重要、というあたりがしごくまっとうな落としところじゃないかと思うんだが、皆さんそれぞれのお立場とか苦い経験とかがあるもんだから、そう簡単には引き下がれないわけだ。 対立点はいろいろあるんだろうが、ごくあらっぽく煮詰めると、「自由と責任」なんてあたりに行き着くんじゃないかと思う。本来、両方伴ってなんぼという建前なんだろうが、実際上はどうもトレードオフっぽくなってるわけで。匿名で責任ある議論を展開できればそれはそれでOK。実名で無責任な言論を展開すればそれなりの結果が待ってるのは当然のこと。問題は、匿名で無責任な言論を展開する場合で、これを必要悪として認容するかしないか、あるいはこれに積極的な価値を見出すか見出さないか、なんてあたりが焦点になるんだろう。何か弊害軽減のための方策を立てれば、反対側のとこ
「たけくまメモ」コメント専用掲示板を設置しました。使い方は2ちゃんねるとほとんど同じで、匿名投稿も可能になっています。ただし、スレ立ては管理人にしかできません。基本的にこれは普通の掲示板ではなく、あくまで「たけくまメモ」のコメント欄なのだとご理解ください。原則として「たけくまメモ」でエントリを立てるごとにこちらにも1スレを立て、相互に直リンを張ります。 そのうち雑談掲示板を設けたり、みなさんの希望でスレ立ても考えていますが、設置したばかりでまだ俺も勝手が分かってません。「たけくまメモ」と関係がなかったり、明らかな宣伝・迷惑レス・竹熊以外の特定個人への誹謗中傷と管理人が判断したコメントは、予告無く削除することもありえます。とりあえず各自社会人としてのマナーを守ってご利用ください。竹熊個人への批判・嫌み・罵詈雑言なら構いません。しかしこちらの許容範囲を試すような馬鹿な真似はやめてください。俺だ
日本ではサーチエンジンのキャッシュは違法であると言われている。内閣府知的財産戦略本部の人と話をしたところ、「サーチエンジンのキャッシュは諸外国ではフェアユースとして認められているが、日本では違法となりキャッシュは外国に置く必要がある」との認識を示していた。 しかし、ネットの掲示板やブログでは、グーグルやヤフーの日本法人が運営するサーチエンジンのキャッシュを海外に置いても日本の著作権法が適用されることが指摘されている。刑法施行法27条に「著作権法 ニ掲ケタル罪」は「刑法第三条ノ例ニ従フ」とあり、刑法3条には「この法律は、日本国外において次に掲げる罪を犯した日本国民に適用する」とあるからだ。なお、グーグルやヤフーの日本法人も「日本国民」であり、それぞれgoogle.co.jp、yahoo.co.jpの管理責任者であるため、「日本国外において」であれグーグルやヤフーのキャッシュ行為には、日本の著
※この記事は、2013年3月14日にアップデートしました。 こんにちは、「livedoor Reader」などのディレクターを担当している佐々木です。 「世界の技術者、刺激したい」―ライブドアRSSリーダー英語版公開 「RSSリーダーにも2対8の法則がある」と池邊CTOは言う。2割のヘビーユーザーが、8割のフィードを読んでいるというのだ。「livedoor Readerは、2割の人に最適化している」 これは弊社スタッフの偽らざる本音なのですが、そうは言っても、より多くの人に使っていただけるよう、livedoor Readerのサイト上では初心者向けの説明を中心に掲載しています。 しかしそれによって、2割のヘビーユーザーに対して満足な説明ができていなかったのではないか、ということを心配してきました。 そこで今回は、Webディレクター向け(つまり、2割に相当するヘビーユーザーであるべき職種の人
わたしは積極的に参加していないものの、さまざまな議論が出てなかなか興味深いものがあります。 今のところかなりかみ合っていない部分もありますが。 「実名化」は現実的な話なのだろうか どうもあまり具体的な話が見えてこないのが気になります。 小倉先生はこう書かれています。 私は、各分野の専門家によるレベルの高いエントリーがブログにアップロードされ、そこでその分野に興味を持った素人との交流や同じ分野を専門とする人々との高度な議論がなされるのをむしろ読みたい反面、匿名でなければ言いたいことが言えない人々が匿名であるが故に傍若無人にブログ主を中傷しブログ主を困惑させる様子は特に見たくはありません。 「多少のコストを覚悟」させたら優秀な書き手は逃げてしまう: la_causette ネットの現状を「匿名でなければ言いたいことが言えない人々が匿名であるが故に傍若無人にブログ主を中傷しブログ主を困惑させる」
3次元仮想世界サービスSecond Lifeの日本語版が先週末の13日に始まった。Second Life事業を仕掛けようとする関係者にとっては,待ちに待った登場である。 でも日本語版サイトが現れる前から,既に国内のSecond Life(SL:セカンドライフ)ブームはかなり過熱気味だ。新聞や雑誌にはセカンドライフを盛り上げる記事で溢れているし,書店に行けば入門書や解説書が数多く並ぶ。メディアと歩調を合わせて,広告,教育/セミナー,コンサルティング,システムなどの関連企業も,SL関連事業で一儲けを企む。もちろん調査会社も後押しする。みずほコープレート銀行産業調査部は,来年末にも,SLの加入者数が2億5000万人に迫り,仮想通貨の年間総取引量が1兆2500億円に達すると予言する。 こうなると一般企業も,SLでの事業準備をせき立てられる。一般のインターネットユーザーもアバターで仮想社会を経験して
ビースティーノカジノ- Beastino Casinoであなたの内なる獣を解き放ちましょう。何千ものトップスロットの中から選び、テーブルゲームで順番を決め、ライブカジノで動物のアクションを楽しむことができます。 カジノを見る ビースティーノカジノ ビーストモードで行こうBeastinoは、最大のゲームコレクションを持つカジノの獣です。アカウントを作成するのに時間はかかりませんし、唯一の問題は、最初に何をプレイするかを決めることでしょう。 Microgaming、NetEnt、Yggdrasil、Pragmatic Play、その他多数のトップクラスのゲームプロバイダーがここにあります。Beastinoでプレイすれば、いつでもジャングルの王様になった気分になれるでしょう。 Beastinoで何千ものゲームをプレイスロットが欲しいなら、私たちにはスロットがあります!正確には3000台です。次の
ネット内での文化の軋轢なんて、今さらべつに珍しくもないんですが。 この内ゲバを野次馬根性でみなさんも見守るべし。 http://facta.co.jp/blog/archives/20070302000337.html それをあたかも上から見るように眺めているFACTA自体が、わりとネットリテラシー低いところにいることに気付いていないという。 とくにこれ。(強調は引用者) はてなブックマークの傾向を以前から見ていたのですが、明らかに理系・技術系のユーザーに偏重しており、実を言うと生粋の携帯ユーザーと接したことがある人自体が少ない、携帯ユーザーの実態を知らない、という印象があります。 http://facta.co.jp/blog/archives/20070302000337.html こっちの元記事では 親指入力でどんなに速く入力できても、10本指のキーボードにはかなわない。 http:
はてなは2月16日、YouTubeの人気動画をテレビのように見られる動画サービス「Rimo」(リィモ)を公開した。PCとWiiブラウザ向け新サービスで、アクセスするといきなり“番組”が流れる。気に入らなければチャンネルをプチプチ変えるか、「→」ボタンを押して次の番組にスキップすればいい。飽きたら「電源ボタン」を押して終了。Wiiブラウザを使ってテレビで見れば、まるでCMのないテレビ番組だ。 YouTubeのAPIを活用して構築した。YouTubeで「Japanese」をクリックすると表示される日本語対応動画から、人気の高いものを抽出し、エンドレスに自動再生していく仕組みだ。チャンネルは1~4の4つで、それぞれ、YouTubeの4つの動画カテゴリーに対応している。1が「Music」(音楽)、2が「Comedy」(コメディー)、3が「Arts&Animation」(アート&アニメ)、4が「Pe
本日、はてなの新サービス「Rimo(リィモ)」をリリースしました。 http://rimo.tv/ Rimoは、テレビのリモコンのような操作画面で、インターネットの人気動画を楽しめる動画サービスです。 Rimoを使うのはとてもかんたんです。めんどうな操作は一切必要ありません。 まずはURLにアクセスしてみてください。ページを開くだけで、まるでテレビのようにインターネットのおもしろ動画(番組)が次から次に流れてきます。チャンネルを変えたり、音量を変えたいときには画面左下のリモコンを操作してください。 これまでのインターネットサービスでは、「文字を書き込む」「検索する」「設定項目を入力する」といった操作をする必要がありました。Rimoはそんなめんどうな操作をできるだけ取り払いました。 リビングで一日の終わりに、休日のちょっと空いた時間に、ゆったりとした時間を一緒に過ごすテレビのように、のんびり
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