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ブックマーク / zen.seesaa.net (53)

  • メディア・パブ: わずか1ドルで売却されたNewsweek誌、新興ニュースサイト「Daily Beast」と連携か

    ワシントンポスト社がニューズウィーク(Newsweek)誌を音響機器業界の富豪Sidney Harman氏に1ドルで売却することなった。このほど正式に決まった( SEC filing)が、このことはすでに8月初旬に明らかにされており、その時からHarman氏は1ドルのキャッシュで買い取ると明言していた。 名門ニュース誌がタダ同然で投げ売りされた形だが、逃げ出すスター記者も少なくないようである。だが、一方で面白い動きも。Newsweek誌の新オーナーとなる Harman氏が新興ニュースサイト編集長The Daily Beast のTina Brown氏(女性)と最近話し合い、NewsweekとThe Daily Beastが協力関係を築く方向で合意したようである。 The Daily Beastは、Vanity FairやThe New Yorkerの有力雑誌の編集長を勤めた大物ジャーナリス

  • メディア・パブ: RSSリーダー時代が終焉か、Bloglinesがサービス停止へ

    RSSリーダー時代がいよいよ終焉を迎えることになるのか。数年前のRSSリーダー全盛時代において、トップランナーであったBloglinesが2010年10月1日をもってサービスを終えることになった。久しぶりにサイトを訪れると、次のようなメッセージが。 “As you may have heard, we are sorry to share that Bloglines will officially shut down on October 1, 2010.” 個人的にもBloglinesサービスのお世話になってきた。6年前にメディア・パブを始めたきっかけも、RSSフィードの普及によりメディア産業の地殻変動が起こるのではと思ったからである。その当時、米国のメディアサイトが次々とセグメント分けしたRSSフィードを発信し始めており、またテーマをターゲット化した良質のブログも相次ぎ登場していた。

  • メディア・パブ: iPad版雑誌の初めてのビデオデモ,Wired誌の電子雑誌が今夏から発売へ

    iPad向けの電子雑誌のビデオデモが,TEDカンファレンスで初めて公開された。 大手出版社コンデナスト(Condé Nast)が発行しているWired MagazineのiPad版である。Adobe AIRを使用している。そのデモ動画を二つ,以下に貼り付けておく。 アップルのiPadは大型のカラータッチパネルなので,電子雑誌や電子新聞のリーダー(eReader)としても期待が高まっている。このため3月出荷を前にして,雑誌社や新聞社とアップルとの間で交渉が進められている。ただ,価格設定や購読者情報の扱いなどの点で,難航しているという。 それでも,萎む一方の紙媒体に代わって電子媒体に活路を見出したい雑誌社や新聞社は,iPad版にも挑戦していきたい。そのなかで,意欲的なのがコンデナスト社である。デモで示したWiredのiPad版電子雑誌を今夏にも発売の予定である。また同社の人気雑誌GQと Van

  • メディア・パブ: 米ウォールストリート・ジャーナルが本格的な回復基調に

    米ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)が格的な回復基調に入った。 ニューズ・コーポレーション(News Corp)が2009年会計年度第2四半期(2009年10月~12月)決算を発表した中で,Wall Street Journal Digital Networkのオンライン広告売上が前年同期比17%増も急回復していることが明らかにした。V字回復とも思える勢いである。 さらに驚くことに,WSJ紙のプリント広告売上も同5%増とプラスに転じた。どん底まで落ち込んだ新聞紙広告にも明るい兆しが見えてきた。 WSJなどの新聞事業を含むNewspapers and Information Services部門の第2四半期の営業利益は,前年同期から5900万ドル増えて,2億5900万ドルになった。30%増となったのは言うまでもなく,プリント並びにオンラインの広告が回復

  • メディア・パブ: 新聞社や雑誌社のサイト,記事のプリントアウトを新たな収益源に

    米国の新聞サイトや雑誌サイトは,オンライン記事のプリントアウトを新たな収益源にしていきたいようだ。 オンラインメディアでは一般に,プリントメディアのようにあまり厳しくスペース(行数)制約が課せられていない。このため,複数ページにわたる長文の記事をよく見かける。そこでそのオンライン記事をプリントアウトした紙でじっくりと読む人も少なくないようだ。 それならプリントアウトした紙を広告メディアとして仕立てようとする動きが出てきても不思議でない。これまでユーザーに,記事掲載ペーシをそのままプリントアウトさせるか,記事部分だけをまとめた印刷用ページをプリントアウトさせていた。それではプリントアウトされても,なんの収益も得られなかった。そこで印刷用ページに広告スペースを新たに組み込んで,広告収入を得ようとするのである。 それを支援するツールとしてFormat Dynamics社のCleanPrint 技

  • メディア・パブ: 新興新聞社Politico,創刊3年目で早くも黒字達成へ

    新興の新聞Politicoが,2009年決算で黒字化を達成しそうだ。これは,ブログPaid Content(paidContent.org)のスクープである。 その記事によると,SEC資料から判断してPoliticoの2009年の売上が2000万ドルを超え,黒字化を達成するという。以下の表のように,2009年度の3四半期(2009年の9ヶ月間)の売上(Operating revenues:online+print)が1859.8万ドルで,営業利益が90.1万ドルとなっている。 07年1月に創刊した新興新聞が,3年目に黒字を達成するとは凄いことだ。広告不況真っただ中での快挙である。また同じ新興新聞のHuffington Postも2009年は黒字化を達成しそうである。これに対し,多くの伝統新聞は崖っぷちに立たされ,今年に入っても回復しそうもない。2009年は,日が昇る新興新聞と日が沈む伝統新

  • メディア・パブ: 2009年の北米の雑誌,428誌が休刊し275誌が創刊

    米国およびカナダにおいて,今年は428誌の雑誌が休刊し,275誌の雑誌が創刊した。MediaFinder.comによるデータであるが,今年も毎日のように雑誌の死亡欄が賑わっていた。 BusinessWeek Small Biz, Conde Nast Portfolio, それに Fortune Small Businessといったビジネス誌が消えていったし,100万部近くも発行していた Gourmet Magazineが突然休刊になったのもショックであった。 広告不況の悪環境の中でも,産声をあげた雑誌が275誌もあった。特に創刊誌の多かった分野は,地方(Regional)分野の21誌,ヘルス分野の15誌,フード分野の14誌であった。身近な幸せを求める読者がターゲットみたい。 代表的な創刊誌は次の通り。 *地方誌(Regional magazines) Maine Magazine, B-

  • メディア・パブ: 紙メディアからネットメディアへ,ジャーナリストの大量移住が始まるのか

    米新聞業界では今や,リストラや身売りの話が日常茶飯事になってきた。先週末にもAFP通信社が“112 jobs cut at San Diego newspaper”を伝えていたが,この程度の話だともうニュースにならない。 paper cutsマップによると,今年に入って1万3253人の従業員が,勤めていた新聞社のオフィスから追いやられたようだ。 米大手新聞社のMcClatchy(マクラッチー)が今年第2四半期に増益になったのも、大幅人員削減が利益を押し上げただけのこと。同社は昨年6月に全従業員の10%に相当する1400人の削減を発表し、さらに今年3月には15%に相当する1600人のカット(“McClatchy Plans to Cut 15% of Staff”,NYTimes.com)を明らかにしていた。Blommberg.comの記事“McClatchy Extends Wage Ha

  • メディア・パブ: 米新聞社の危機,6年間で総広告売上が半減へ

    米新聞社の経営が悪化する一方である。景気後退で広告売上が激減しているためだけではない。景気が良くても読者や広告主の新聞離れが止まらないという構造的な問題を抱えているから,非常に深刻なのだ。 eMarketerが発行したレポート“ Newspapers in Crisis:Migrating Online”でも,景気回復後も米新聞社の広告売上が下げ続くと予測している。以下の表は,2012年までの米新聞社の総広告売上高を示している。2006年と2007年のデータは米新聞協会NAA(Newspaper Association of America)の発表値である。 2008年と2009年の不況時に,広告売上が激減するのは止むを得ないとしても,その後の景気回復に合わせてリバウンドを期待したいところ。だが,2010年以降に景気が良くなったとしても広告は減り続けるということだ。この表の広告費にはオンラ

  • メディア・パブ: 公共メディアのBBCも開放路線を

    英国の公共放送BBCも,Webサービスで開放路線を突っ走りそうである。 BBCのサイトが外部リンクを張る実験を始めた。「いまさら何を?」と言いたいところだが,信用を看板にする伝統メディアにとっては大英断なのだ。 欧米の伝統メディアのサイトでは,つい最近まで,外部リンクを張ることはご法度であった。例えば,Wikipediaサイトにリンクを張ることなんぞは決して許されなかった。特に信用を売り物にする新聞社サイトでは,記事の品質保証を死守するために,責任の持てない外部サイトへのリンク張りはありえなかったのだ。 でも時代は急変している。ベストエフォート型のソーシャルメディアの台頭で,品質保証型の伝統マスメディアの閉塞感が高まってきた。そこで叫ばれているのが,マスメディアのソーシャルメディア化だ。 まず,自サイトに閉じこまないで,外部リンクを張ることに乗り出した。New York TimesやBus

  • メディア・パブ: NYTimesサイトの目玉になってきたトピックス記事

    Times Topics が,NYT(New York Times)の強力な武器になってきたようだ。 NYTimes.comの中で,Times Topicsを次のように紹介している。Each topic page collects all the news, reference and archival information, photos, graphics, audio and video files published on topics ranging from Madonna to Myanmar. This treasure trove is available without charge on articles going back to 1981  Times Topicsは,過去記事から最新のニュース記事までをベースにした一種の辞典でもある。NYTの過去記事を収めたデ

  • メディア・パブ: Twitterを用いたプレスリリース配信サービス

    英Journalism.co.uk がプレスリリースをツイッター(Twitter)で配信するサービスを始めた。カテゴリー別にプレスリリースをRSS配信していたのに加えて,Twitterでも配信できるようにした。カテゴリーの種類"Press Releases By Category"は以下のとおり。青色のTwitterアイコンをクリックすれば,該当するカテゴリーのプレスリリースがTwitterで配信される。SMS経由でモバイル端末で閲覧することになりそう。 たとえば,business/economics のカテゴリーのTwitterアイコンをクリックすれば,以下のようにbusiness/economics 分野のプレスリリースがTwitterで配信される。 話が変わるが,人気ブロガーのRobert Scobleによると,中国の四川大地震に関するリアルタイム情報が,彼の周辺を中心にTwitte

  • メディア・パブ: 米B2B出版社,紙離れを一気に進める

    企業ユーザー向け米出版社(B to B出版社)は,紙離れを加速化させビジネスモデルを短期間で激変させ始めているている。今週火曜日に開かれたAmerican Business Media’s 2008 Spring Meetingで,一部のB2B出版社のCEOが明らかにした(BtoBonline.comより)。 老舗雑誌社のTechWeb(以前のCMP’s Business Technology Group)は,数年前までプリント部門の売上げが85%も占めていた。それが今では,プリントメディアが25%,オンラインメディアが30%,イベント部門が45%へと様変わりした。 また新興出版社の1105 Mediaも,2年前の設立時において売上げのほとんどがプリントメディアからであった。それが現在では,プリントメディアの割合が40%に減ったのに対し,イベントが45%,オンラインが20%も占めるようにな

  • メディア・パブ: オンライン広告がTV広告を追い抜く日,英国では来年にも

    オンライン広告がTV広告を近く追い抜く。このように英国のメディアが一斉に報じている。 2006年10月12日のエントリーで次のように書いた。(英国のインターネット広告費が)2004年に旧4大メディアの一角のラジオ広告費を追い抜いた。そして,昨年(2005年)は雑誌広告費を抜き去り,今年(2006年)は新聞広告費に追いつく勢いだ。まさに,ゴボウ抜きである。それだけではない。トップランナーのTV広告の背中も見え始め,2010年にも追いつくという それがなんと,一足早く2009年にもオンライン広告費がTV広告費を追い抜くかもしれないと言うから驚きだ。 Internet Advertising Bureau (IAB)/ PricewaterhouseCoopers / the World Advertising Research Centre のレポートによると,2007年における英国のオンライ

  • メディア・パブ: 米新聞協会,“新聞危機”の深刻さ示すデータを公表

    言い尽くされてきた米国の新聞危機。先週末に米新聞協会(NAA:Newspaper Association of America)が明らかにした統計データも,米新聞社の厳しい現況を物語っていた。 全米新聞紙の2007年広告売上高は,前年比9.4%減の422億ドルと大幅に落ち込んだ。米新聞協会がデータを取りはじめてからの57年間で,最大の下落率となった。1年を通してはまずまずの景気であった2007年なのに,過去最大の下落に陥ったのだ。格的な不況に突入しようとしている前にこうだと,これからどうなることやら。 米国の新聞紙は,日と比較にならないほど広告売上に大きく依存している。ちょっと古い2004年のデータであるが,広告売上は482億ドルで,販売売上(Circulation Expenditures)は110億ドルであった。広告売上が販売売上の4.38倍もあるのだ。 傾向として今後,新聞紙(プ

  • メディア・パブ: 「オイルバブル」満開で林立する超高層ビル

    次に紹介するのは,オイルバブル満開で林立する超高層ビルをレポートするビデオ。 World's Tallest Building - The best bloopers are here アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで建設中の超高層ビルブルジュドバイ (Burj Dubai)を取り上げている。高さは現在(10月24日)587mだが,最終的にはアンテナ部分を入れると800mを超えるとか。もちろん世界一となる。完成は2008年末の予定。設計は米SOM(Skidmore, Owings & Merrill, 略称 SOM),施工は韓国サムスングループ。 オイルマネーで有り余るマネー。金があれば何でもできるとなると,超高層ビルの建築に向かうのか。 先のネットバブルで生まれる超富豪も,オイルバブルで生まれる超富裕国も,これから加速化する超格差社会を象徴する動きなんだろうか。 ◇参考 ・Skysc

  • メディア・パブ: 新聞記事の4割がユーザー作成コンテンツに,だから記者の増員は不要だと

    新聞記事の約40%が,3年以内にUGC(User Generated Content)で占められる。これは,Polopolyが欧州の新聞経営者3000人を対象に実施したアンケート調査の結果である。Ifra Expo(メディア関連の年次イベント)と連携した調査である。 ブログやSNSなどのUGCの重要性が増してきたと言っても,40%とは驚きだ。ターゲッティング広告に対応するためにも欠かせないと見ているようだ。そこで出てきたのは,次のような回答が。When Polopoly asks if it is important to have a large editorial staff, most respondents say it is not but that an editorial staff in the future will be complemented by user gen

  • メディア・パブ: NYTimesの新編集室をビデオ公開,紙部隊とネット部隊が統合

    New York Timesは,伊建築家Renzo Pianoが設計した新社屋(52階ビル)への引っ越しを終えたが,このほど新編集室を紹介したビデオが公開された。 West 43rd Street(旧社)に構えていた新聞紙の編集部隊と,7ブロック離れたビルに別居していたデジタル編集部隊が,新社屋では完全に統合している。以下のビデオでは,Jim Roverts(Editor of Digital News)とJon Landmanが,統合編集室統合(newsroom integration)の重要性を語っている。 The New York Times Building Videosから,“get code”して貼り付けた ◇参考 ・The New York Times Building Videos(NYTimes.com) ・Pride and Nostalgia Mix in The

  • メディア・パブ: Amazon.com自身でも評価が低い電子ブック“kindle”とは

    アマゾン(Amazon)が発売を始めた電子ブック“Kindle”は,マスメディアを中心に絶賛の声で溢れている。でも,当に凄いのかな? スマートフォンやケータイとPCの間に位置するこの手のデバイスは,いつもながら中途半端に思えてならない。スマートフォンなどに比べ,467ccと大きく,292gと重い。価格も399ドルと高価だ。それに,ディスプレーにはE Inkの技術を採用しており,カラーではなくてモノクロである。逆に,使い勝手や機能はPCに比べるとかなり劣る。 以下のビデオを視聴しても,iPodやiフォンの時のようなワクワク感が沸きでない。(表示されない場合は,こちらへ) さっそく,Amazonの販売サイトに飛んでみた。有名人の推奨の言葉が並んでいるのだが,ユーザーの評価は低い。まるで,Amazon.comがKindleを推奨していないみたいだ。 触りもしていないので,何やかんや語る資格はな

  • メディア・パブ: 企業サイトがソーシャルメディアになる

    1年ほど前に,「Web2.0時代の企業ニュースリリース,ソーシャルメディア向けに発信を」とのタイトルのエントリーを書いたことがある。これからの企業PRは,マスメディア向けのプレスリリースだけではなくて,ソーシャルメディアを介して消費者に向けてメッセージを発信すべきとのことであった。そのために,ソーシャルメディア向けのニュースリリースを用意する企業が出始めている。 この流れでいけば,企業サイト自身もソーシャルメディア化すべきであろう。格好の事例を見つけたので取り上げてみた。米国の建設会社Leopardo Construction のホームページである。トップページのタブで示されている“News Room”に飛んでみた。 その“News Room”は,ブロガーやユーザーに向けてのニュースリリースページとなっている。これまでの企業サイトの“Press Release”や“News Release