ウルリッヒ・ミューエ(Ulrich Mühe, 1953年6月20日 - 2007年7月22日)は、ドイツの俳優。日本では、2007年アカデミー賞外国語映画賞を受賞した『善き人のためのソナタ』で知られる。 ドイツ民主共和国(旧東ドイツ)のザクセン州グリンマ(ドイツ語版)に、革職人の息子として生まれる。兄が工房を継いだのに対し、彼は建設関係の専門学校に進む。兵役でドイツ国家人民軍に入隊しベルリンの壁の国境警備兵をしていた[1]が、胃潰瘍にかかり早期除隊した[2]。1975年から4年間、ライプツィヒの演劇高等専門学校で学ぶ[3]。卒業後はカール=マルクス=シュタットの市立劇場に所属するが、1982年に勧誘を受けて東ベルリンの国民劇場に所属。1983年にはベルリン・ドイツ劇場の団員となり、ゲーテの『エグモント』やレッシングの『フィロータス』、シェイクスピアの『ハムレット』などの舞台に出演。劇団の