婆娑羅太平記 道誉と正成【電子書籍】[ 安部龍太郎 ] 価格: 858 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 元々は駿河国楠木を治めていた楠木家。清水港を拠点として伊勢の地頭となって、海運業や金融業で財をなす。元寇後は元との交易により急速な貨幣経済の波が押し寄せ、楠木家はお金を貸し付け担保の土地を没収し、正成の父正遠の代で大和国や河内国にまで勢力を伸ばした。 そのため幕府の御家人たちは領地を借金のカタにとられて困窮し、幕府は徳政令で楠木家のような商業的武士団が集めた土地を、以前の持ち主に返還する政策をとった。しかし反感が多いため、元寇の国難に勝つために祈祷を行なった寺社にも、抱き合わせで荘園を返還する政策をとる。寺社側から見ると、巻き添えにした彼らは神仏に反する「悪党」に見え、そのように呼ばれることになった。 源平合戦で名を挙げた鎌倉幕府の名門、佐々木家の道誉。執権北条高時に合わせて若くして出