真夜中二時 よく 目が覚める 入眠が うまくゆき せっかく早く寝ついたとしても 次の浅い睡眠のサイクルに ちょうど 体の冷えと 重なってしまうと かならず と言ってよいくらい きっかり 真夜中二時に起きる 人間が 死にやすい時間 なんだって すこし前ならば かなしみに襲われ そのまま 眠るでも 起きられるでもなく 仕方なしに のろのろと起きだして かなしみのままに 祈っていた 本末転倒 まったく 問題にならぬ祈りだ そうと 知っていても そうするしか できないのだった… 人は 誰かに 何かを伝えたい生き物とおもう 人は 誰かに 何かを理解してほしい生き物とおもう かならずや 誰かは わたしを わかってくれるだろう と 盲信したい生き物なのだ とおもう いのち とは 表現など感情にあっても 細胞など ミクロなレベルにあっても そういう サインを うみだしつづけたいものなのだと そのような成り