12月2日に公表される最新の米雇用統計では、雇用の伸びが米金融当局が求める下降軌道寄りにあることが示される見通しだ。 11月の非農業部門雇用者数は前月比20万人前後の増加が見込まれている。予想通りなら2カ月連続で伸びが鈍化したことになるが、インフレ抑制に取り組む米金融当局にとってはそれでも2023年にかけて利上げを継続する堅調な雇用ペースとなる。連邦公開市場委員会(FOMC)の年内最終の会合前に発表される雇用統計は11月分が最後。 11月30日に公表される米求人件数は依然として堅調な労働力需要を示すとみられる。