積み荷に合わせ形態自在 宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業が開発した新型の大型基幹ロケット「H3」3号機が打ち上がり、H3で初の大型衛星の輸送に成功した。H3は積み荷によって形態をカスタマイズできる特徴があり、さまざまな条件に対応できるよう技術をアップデートしている。積み荷を宇宙に輸送する機会を活用し、サブミッションとしてさまざまな技術を実証する。打ち上げのたびに進化するH3の技術開発を追った。(飯田真美子) H3には積み荷の大きさや投入する軌道などに応じて、メーンエンジンや補助ロケットの個数、積み荷を搭載する先端部分のフェアリングの大きさなどを選んで組み合わせて作れる特徴がある。これまで打ち上げた3機のH3はメーンエンジン2基と補助ロケット2基、短いタイプのフェアリングを採用した。これ以外に、H3での宇宙輸送が従来機「H2A」の半額となる約50億円で打ち上げ可能なメーンエンジン
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