フランスで開かれている、世界3大映画祭の1つ、カンヌ映画祭で、深田晃司監督の作品「淵に立つ」が、斬新な映画に贈られる「ある視点」部門の審査員賞に選ばれました。スタジオジブリが製作した「レッドタートル ある島の物語」も同じ部門で特別賞を受賞しました。 このうち、審査員賞には深田晃司監督の「淵に立つ」が選ばれ、大きな拍手のなかステージに上がった深田監督は「これまで多くの人に支えられてきました。スタッフやキャストの方々にお礼を申し上げたい」と述べ、喜びを語りました。 「淵に立つ」は、人気俳優の浅野忠信さんが演じる元服役囚の男性と、金属加工業を営むある夫婦との共同生活を描いた作品で、夫婦とは何なのかを問う内容となっています。 深田監督は東京都出身の36歳で、作品がカンヌ映画祭の賞に選ばれるのは初めてで、報道陣の取材に対し「スタッフと俳優の総力で作った映画の力が認められたことが何よりもうれしい」と話