16世紀から19世紀半ばまで、西洋各国の主要画家の名画によって愛の表現の諸相をひもとく、「ルーヴル美術館展 愛を描く」の公式図録です。 全作品の図版・解説と、16~17世紀、18世紀、19世紀、各時代の西洋絵画における愛についての論文が収録されており、読み応えたっぷりです。 ―――――――――――――――――――― 目次 [論文] ◆ 誘拐と魔力 17世紀から18世紀の神々の愛を描いた絵画に見る性役割と愛の駆け引き ソフィー・キャロン(ルーヴル美術館 学芸員) ◆ 「恋する絵描き」の時代の絵画 ギヨーム・ファルー(ルーヴル美術館 主任学芸員) ◆ 両性具有的男性像と思春期の美 — フランス美術( 1790 年代-1820 年代 )におけるホモエロティックな神話主題の作品をめぐって 宮島綾子(国立新美術館 主任研究員) [カタログ] プロローグ 愛の発明 I. 愛の神のもとに ― 古代神話に