台湾財政部が7月8日に発表した貿易統計速報によると、台湾の2019年上半期の貿易額は、輸出が前年同期比3.4%減の1,582億3,377万ドル、輸入が0.1%増の1,382億8,778万ドルとなった。貿易黒字は22.0%減の199億4,599万ドルだった。 ICと情報通信機器などの輸出増で6月の輸出がプラスに 月別にみると、6月の輸出額は前年同月比0.5%増の283億8,557万ドルとなり、6月としては過去最高を記録した。2018年11月以降、伸び率はマイナスで推移していたが、8カ月ぶりにプラスに転じた。輸入額は6.6%増の245億1,418万ドルだった。 財政部は、米中貿易摩擦による世界経済の不確実性の高まり、国際原材料価格の低下などの影響を受けつつも、一部メーカーによる台湾での生産増大、台湾への受注移転や、集積回路(IC)と鉱産品の需要増により、輸出が増加したと分析している。 国・地域