「あの畑を見てごらん。あそこだけ色が違うでしょ。完全に根元を食われてる。ほとんど(コメが)入っていない」 岡山県倉敷市のコメ農家、山田徳三郎氏はこう言って天を仰ぐ。三菱自動車の水島製作所にほど近い、倉敷市の海沿いで稲作に従事する山田氏は、農薬や肥料を使わない自然栽培のコメづくりを進めている。コンバインや乾燥機などの設備を持っているため、山田氏に収穫を依頼する近隣のコメ農家は少なくない。 既に、報道されているように、今年は西日本を中心に、トビイロウンカが大発生している。山田氏が稲作を営む倉敷市南部もかつてないほどの被害を受けている。 「去年も入ったが今年はひどいね。『早く刈ってくれ』と頼まれるが、乾燥する時間もあるから。収穫したコメを乾燥して袋詰めにして返さないと(機械が空かないので)収穫できない。今の時期は作業小屋に毎日泊まっている」
米国とハイテク覇権争いを繰り広げる中国が外国から貪欲に先端技術を吸収している。日本企業の元社員が盗み出した社外秘の資料まで入手し、科学技術大国を目指す。京都の電子部品メーカーが被害に遭った産業スパイ事件に迫り、教訓を学ぶ。 企業秘密をライバル企業などに渡す裏切り行為が後を絶たない。そのほとんどがライバル企業に転職直前の社員などによる内部犯行だ(写真=PIXTA) 京都府警の捜査員から「不正競争防止法違反の容疑で逮捕する」と告げられたのは2019年6月5日のことだ。当時、京都の電子部品メーカーNISSHA(ニッシャ)を退職し、中国企業で働いていた。逮捕は一時帰国中の出来事であった。「優秀な技術者」(関係者)として電機業界を順調に渡り歩いていただけに、突然のことに目の前が真っ暗になったに違いない。 京都府警はNISSHAの技術情報を手土産に中国企業に転職した「産業スパイ」行為を疑う。矢崎氏は取
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