ウクライナ戦争の終結の兆しが見えない。ロシアに全領土の2割弱を占領されているウクライナは、6月上旬から南部などで反転攻勢に出ているが、思ったほどの戦果は上げられていないようだ。 8月上旬、ウクライナのゼレンスキー大統領は、「反撃は複雑だ。誰もが望むよりも遅く進んでいる」と語った。塹壕(ざんごう)を掘り、多くの地雷を埋めたロシアの防御に手を焼いている。 ゼレンスキー大統領は「これほど長く戦い、兵器が不足していれば非常に難しい」とも述べた。欧米からの武器の供給も遅れているようだ。ドイツのキール世界経済研究所の5月末までの調査によると、欧米諸国はウクライナに計757両の戦車の提供を約束したものの、実際に届いたのはその62%である471両にとどまるという。 西側諸国は経済制裁によりロシア経済を疲弊させ、同国の継戦能力を弱めようとしてきたが、その目的は果たせていない。ロシア経済発展省は6月のロシアの
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