なぜアルメニアは25年以上も死守してきた防衛線をアゼルバイジャンに突破され、抵抗虚しく屈辱的な降伏に追い込まれたのだろうか? アゼルバイジャン軍の補給路狙いとシリア内戦やリビア内戦で報告されていた教訓を軽視したためナゴルノ・カラバフ紛争は事実上アルメニアがアゼルバイジャンに降伏する形で終結を迎えたが、なぜ25年以上も死守してきた防衛線がアゼルバイジャン軍にあったりと突破され降伏を認めることになったのか解明されていない。 しかし停戦協定発効時の様子が分かってきたのでアゼルバイジャン軍がアルメニア軍をどのように降伏に追い込んだのか手がかりが見えてきた。 下記が停戦時の様子を示した地図だ。 NKRと書かれた部分がアルツァフ共和国(旧ナゴルノ・カラバフ自治州が独立国だとして名乗っている国家名)の支配地域で、内側に囲まれた部分がナゴルノ・カラバフと呼ばれる地域だ。 そして赤色の地域がアゼルバイジャン