★(5) 現憲法下で何十回と衆参の国政選挙が行われてきたが、憲法改正が大争点になったことは一度もない。自民党は結党以来、自主憲法制定を掲げてきたが、どの政権でもないがしろにされてきた。今回、安倍晋三政権の下で、初めて憲法改正が前面に押し出されようとしている。 安倍首相は2月3日の衆院予算委員会で、「7割の憲法学者が自衛隊について憲法違反の疑いを持っている状況をなくすべきではないか、という考え方もある」「(憲法学者が)自衛隊の存在、自衛権の行使が憲法違反だと解釈している以上、集団的自衛権も憲法違反となっていくのだろう」と答弁した。自民党の稲田朋美政調会長の質問に答えたものだ。 稲田氏も「憲法学者の多くが素直に文理解釈すれば、自衛隊が違憲である(となる)9条2項は現実にまったく合わなくなっている。このままにしておくことこそ立憲主義を空洞化する」と述べた。 まったく、その通りである。 「陸海空軍