日本の漁船(手前)に並走する中国公船(中央)と海上保安庁の巡視船=2013年4月、沖縄県・尖閣諸島の日本領海の境界付近 中国政府が今月、日本政府に対して沖縄県・尖閣諸島の領有権を主張し、周辺海域での日本漁船の操業は「領海侵入」だとして立ち入らせないよう外交ルートを通じて要求していたことが19日、分かった。沖縄県石垣市議会が議決した尖閣の住所地の字名を10月から変更する措置の中止を求めたことも判明。日本は即座に拒否した。日中外交筋が明らかにした。 中国が日本政府に同海域での漁船管理を要求するのは異例。尖閣に対する日本の実効支配を弱め、領有権主張を強める狙いがある。中国公船の周辺海域での活動も活発化しており、日本は現状変更を試みる動きと判断し、警戒している。
【北京=中沢穣】今月6日に北京で公安当局に拘束された改革派学者、許章潤(きょしょうじゅん)・清華大元教授が12日に釈放されて自宅に戻った。関係者らが明らかにした。許氏は、習近平政権の強硬路線を批判する文章をたびたび発表しており、言論弾圧だとして国内外から批判が出ていた。 関係者によると、許氏は6日に北京市内の自宅から20人以上の警官に連行され、パソコンなども押収された。その後に当局から家族に、四川省成都市で買春に関わったことが拘束の理由との連絡があった。しかし許氏は新型コロナウイルスをめぐって習政権の対応を批判する文章を発表したほか、6月には米国で著書が出版されており、拘束は許氏の言論に圧力をかける狙いがあったとみられる。
【上海=白山泉】昨年に大規模な反政府デモが続いた香港で、中国政府への反逆行為などを禁じる「国家安全条例」の制定に向けた親中派議員らの動きが出ている。二〇〇三年に市民の反対で制定断念に追い込まれた条例だが、成立すれば言論の自由や人権が侵害される恐れがある。香港でも新型コロナウイルス拡大の影響で大規模デモの実施が困難な状況で、民主派は危機感を募らせている。 香港メディアによると、立法会(議会)の親中派大物議員、何君堯(かくんぎょう)氏が主導するグループは三月十五日、香港各地で条例制定を求める署名活動を実施し、署名した人にマスク一枚を配布した。ネット上でも署名を集め、何氏によると二十日間で約百万人が署名した。このうち23%が香港、その他が中国本土を含む香港以外だったという。 こうした動きに対し、民主活動家の李宇軒(りうけん)さん(29)は本紙の取材に「親中派は条例案の起草も進めているようだ。条例
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