京都を代表するラッパーとなったAnarchy。 彼はいまやその言葉通り、仲間=日本語ラップ界をも代表しているのだ。ZEEBRAがテレビのバラエティに顔を出し、降谷建志がdisられる頃、私はまだ高校生。 「カラオケで歌う曲に関しては誰ともカブりたくない」と人一倍、ミーハー消えろと思っていた当時の私にとってラップソングというのは、浸るのにも歌うのにも最高の発明品だった。 高校生なりたての当初に聞いていたのは当然邦楽ラップ。 自分のまわりにこのジャンルに詳しい人もそれほどおらず、当時はテレビに出てくるような曲を中心に聴いていた。 洋楽ラップを好きになっていったのはもう少し後。 Eminemの「Stan」にヤラレた時からで、当時はリリック(歌詞)の内容も詳しく知らず、「いいトラックだなぁ」などと呑気もホドホドにしろよと思うほどだったが、少しずつ英語も読めだした頃に改めて歌詞を読んで衝撃を受けた