「そんなレビューのこと、聞いていません!」:ITアーキテクトが見た、現場のメンタルヘルス(2)(1/2 ページ) 常にコンピュータ並みの正確さを要求されるITエンジニアたち。しかし、ITエンジニアを取り巻く環境自体に、「脳を乱す」原因が隠れているという……。ITアーキテクトが贈る、疲れたITエンジニアへの処方せん。 前回「なぜ、ITエンジニアの頭脳は疲労するのか」では、ITエンジニアを取り巻いている困難な状況について、またITエンジニアの脳を乱す構造が、所属する組織や現場自体に潜んでいることを紹介しました。今回からは、この脳を乱す構造を1つずつ解き明かし、皆さんがそれから身を守るための方法を探ります。 自分を信用できないプロジェクトリーダー コンピュータを扱う現場には、人間の正しい行動を邪魔するパワーが隠れています。それがあるとき、ひょっこりと現れたりします。 先日、あるプロジェクトリーダ
毎日、人材紹介会社のコンサルタントは転職希望者と会う。さまざまな出会い、業務の中でこそ、見えてくる転職の成功例や失敗例。時には転職を押しとどめることもあるだろう。そんな人材コンサルタントが語る、転職の失敗・成功の分かれ道。 最初に触れておきたいのは、雇用対策法が改正され、2007年10月1日から施行されました。本記事の内容は改正前の事例を基にしており、もしかしたら内容の一部は当てはまらない点があるかもしれません。その点はご容赦ください。 転職のベストタイミングはいつか? 「転職のベストタイミングはいつですか?」と聞かれることが、この仕事ではよくあります。 36歳で社員数15名ほどのソフトハウスから大手メーカー系のシステムインテグレータ(SIer)に常駐しているWeb系システムエンジニアの葉山さん(36歳・仮名)も、そんな疑問を持った1人です。 葉山さんの現場環境は人間関係も良好で、元請けの
10月4日,東京都内で開催された「グリーンITシンポジウム2007」で,デルの寺田和人エンタープライズマーケティング本部サーバー担当マネージャが講演し,はてなの環境への取り組みを説明した。はてなは「はてなブックマーク」や「はてなダイアリー」といったインターネットのサービスを提供する会社。同社はデルのサーバー製品「Dell PowerEdge SC1435」を80台導入している。 寺田氏によると,はてなは風力発電の利用とサーバー移行という二つの点で,環境に配慮した経営施策を実施した。 風力発電は2006年7月に年間30万kWhを委託。はてなは風力発電を使っているという証明書を得ている。サーバー移行では,機器の台数を削減したことと,消費電力の少ない機器を採用したことがポイントである。はてなでは2007年2月に,自社オフィス内の自作サーバー約300台をデータセンターに移転し,約200台の商用サー
第9回 プロジェクトマネージャ試験 突然のライバル出現!「PMをなめるな」と思った自分が一番PMをなめていた 「岩城さんじゃないですか」。 試験会場で突然声をかけられて振り向くと,そこには青木が立っていた。彼は私の担当するプロジェクトの利用者側のリーダーで,システム開発プロジェクトを通じて私と常日頃議論を戦わせている間柄だった。彼は年次で言えば私の3期後輩にあたり,システム開発の経験も私の方が長いため,彼にはことあるごとに,「システム開発はこうあるべき」と講釈をたれていたのである。 「何だ,青木もプロマネ受けるのか?」。 「はい。岩城さんの言っていることをもっとよく理解しなきゃいけないなと思って・・・」。 彼は真面目で純粋。私の小言も素直に受け入れて,システム開発の利用者リーダーとしてメキメキ実力を上げてきていた。とはいえ,彼は利用者の代表としてシステム要件を出してくる立場。私は開発の現場
Q: 「できない人」や「やらない人」を差別してしまい,仕事の効率化が図れません。 「まじめ」の一言になるかと思うが,仕事の進め方でやるべきことができない人や,やらない人を差別してしまい,仕事の効率化が図れない。 (インフラ関連のSE/男性・30歳代) A: 悩んでいる自分自身に誇りを持て 私も日々あなたのような体験をしていますので,ご苦労はよく分かります。 あなたの悩みは正常で,しかもあなたの会社の経営者にとっても,このような事態への対応は「現場力向上」の観点で大事なことなのです。 従って,このような悩みを持つあなたは自分に誇りを持つべきです。まずは,ここが出発点です。あなた自身がこのようなことでやる気をなくしては,自分にとっても会社にとっても大損失なのです。 次に,現実的な対処法を構造的に分析してみましょう。 図1をご覧ください。人間を「やる気」と「能力」の2軸で分類すると,(1)やる気
CMMI(Capability Maturity Model Integration,能力成熟度モデル統合)は,能力成熟度モデルの一つであり,システム開発を行う組織がプロセス改善を行うためのガイドラインです。この講座では,CMMIの歴史や概要,CMMIを利用したプロセス改善のポイントなどを解説します。 CMMI(Capability Maturity Model Integration,能力成熟度モデル統合)は,能力成熟度モデルの一つであり,システム開発を行う組織がプロセス改善を行うためのガイドラインとなるものです。米国国防総省(Department of Defense)が米国カーネギーメロン大学(CMU)に設置した,ソフトウェア工学研究所(SEI)で考案されました。CMMIでは,組織の製品,サービスの開発,調達能力などを5または6段階のレベルで評価します(後述する「段階表現」では5段階
一口に開発プロセスと言っても,様々な種類がある。具体的に,それぞれの開発プロセスにはどのような違いがあるのか。また,どのような基準に基づいて開発プロセスを選択すればいいのか。ここでは,様々な開発プロセスについて解説する。 「反復型やスパイラル型といった言葉は聞いたことがあるが,それらの内容までは知らない」。読者の中には,こうしたエンジニアも少なくないのではないか。そこでここでは,様々な開発プロセスの歴史や特徴,選択の基準を説明しよう。 まずは「開発プロセス」の定義を明確にしておきたい。 英語の辞書を引くと,プロセスには「処理」と「工程」という2つの意味がある。一般に「処理」は単数形(Process),「工程」は複数形(Processes)で表す。 情報システムにおける「処理」とは,仕様やデータ,プログラムなどの「入力」に対してなんらかの作業を実施して,結果を「出力」することを言う。一方の「
複数トランザクションの同時実行編 トランザクションが複数同時に実行される時,RDBMSはどのような仕組みで,それぞれのトランザクションの独立性を保つのかを説明します。これを理解することにより,さらに良いトランザクション処理のアプリケーションを開発することができるようになります。 目次 第1回 ほかのトランザクションからの影響 第2回 1番ゆるい分離レベル(リードアンコミッティド) 第3回 2番目にゆるい分離レベル(リードコミッティド) 第4回 3番目にゆるい分離レベル(リピータブルリード) 第5回 1番きつい分離レベル(シリアライザブル) 更新処理とトランザクション編 「RDBMSの更新処理とトランザクションの関係は難しい」――。こう思っている読者の方は少なくないでしょう。アプリケーションを開発するだけなら,更新処理とトランザクションの関係をきちんと理解していなくても,「見よう見まね」の開
組織化された犯罪者たちは,日々,ソフトウエアやシステムのぜい弱性を探し, あの手この手でユーザーやシステムを狙ってくる。ユーザーは犯罪者の手口を見破 り,対策を打つ自己防衛の力を養わなければならない。コンピュータやネットワー クの奥を知り尽くした正義のハッカー「ホワイトハッカー」が,コンピュータ・セ キュリティの深層を解説する。 【ハッカー】 一般に,コンピュータやネットワークに対して深い技術知識 を持ち,技術的な探究心が旺盛な人を指す。 OSの挙動を調べるために,何時間 もかけてソース・コードを読破してプログラミング技術などを磨く。 ボット,スパイウエア,標的型攻撃--。攻撃者の目的が自己顕示欲から金銭を得ることに変わる過程で,ユーザーやウイルス対策ソフトから発見されないようにするテクニックがマルウエアに追加されるようになった。それがルートキットだ。目に見えぬルートキットの恐怖を第一線で
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く