「東急田園都市線が長津田駅まで延びたのが1966年。そして私はその翌年の67年に長津田の2つ手前の青葉台駅のすぐ近くの団地に引っ越して来て、幼稚園の年長組に入りました」 横浜市青葉区の社会福祉法人グリーンの作業所を兼ねた事務所で、常務理事で施設長の石田周一氏が言う。 田園都市線は渋谷駅から世田谷区、そして多摩川を渡って神奈川県北部地域を横切って走る。現在は長津田からさらに延伸され、小田急線と中央林間駅でつながる。そのまま地下鉄半蔵門線に乗り入れる便利さもあって、沿線から東京圏に向かう通勤・通学の主要な足となっている。 40年間の変遷 「団地の裏がすぐに里山状態でしたね。カブトムシが取れた。田んぼも残っていて、泥まみれになりながらザリガニを取って遊んでいました。それが私の原体験ですね」と石田は言う。今のグリーンの事務所は青葉台駅からは離れているが、その周囲は閑静な住宅地区となっており、里山と