開発中の経口薬であるダラクソンラシブは、転移性すい臓がんなど、KRAS変異を原因とする進行がんの初期の臨床試験で有望な結果を示している。(DSZC, GETTY IMAGES) すい臓(膵臓)がんの腫瘍の約90%には、ある遺伝子変異が見られる。しかし、この変異は数十年にわたり、薬の標的とすることは不可能だと考えられてきた。 けれども今、一連の臨床試験(治験)が成功を収めたことで、研究者たちはこの変異を標的とする薬の実現に近づきつつある。最も致死的ながんの一つであるすい臓がんの生存期間を延ばす貴重な機会が得られそうだ(編注:厚生労働省が公表したがん部位別の5年純生存率ではすい臓がんが最下位)。(参考記事:「がん5年生存率、部位別で90%超から12%と大差、厚労省が公表」) 「長年のすい臓がん研究で、これほど有望そうな結果を見たのは初めてです」と、米スタンフォード大学医科大学院の腫瘍専門医であ

