2030年の北海道新幹線延伸に伴い、並行する在来線について今後のあり方への協議が活発になってきました。函館本線の閑散線区である「山線」が対象になりますが、そのなかでも利用が多い余市~小樽間は、様々な案が検討されています。 存廃議論よりまず「現状を変えたい」? 混み合う余市~小樽の朝 2030年度に予定されている北海道新幹線の札幌延伸に伴い、並行在来線となる函館本線の長万部~小樽間、いわゆる「山線」区間の今後に向けた議論が活発化しています。なかでも焦点となっているのが、比較的旅客が多い余市~小樽間。山線沿線の首長を中心とした「北海道新幹線並行在来線対策協議会」(以下、協議会)でも、この区間は鉄道としての維持が他と切り離して議論されるようになってきました。 「山線」の通称どおりニセコ連峰の山麓を140.2kmにわたって貫く長万部~小樽間の輸送密度(1kmあたりの1日平均旅客)は2018年時点で