タクヒロ・ナカイ(中井卓大)は、2014年にレアル・マドリーのカンテラ(下部組織)に加入して以来、最悪の時期を過ごしているのではないだろうか。 昨夏にフベニールAを卒業した彼は、重要な岐路に立たされていた。マドリーでは年齢別カテゴリー最上位のフベニールAからカスティージャ(レアル・マドリーB)への昇格時に、多くの選手がふるいにかけられる。 昨年2月に2025年まで契約を延長していたナカイには2つの選択肢があった。カスティージャに昇格するか、来シーズンからレアル・マドリーのサードチーム、マドリーCとして生まれ変わるRSCインテルナシオナルでプレーするかのどちらかだ。 カスティージャは、スペイン3部にあたるプリメーラRFEF、RSCは同5部にあたるテルセーラRFEFに所属する。レベルの差は小さくはなく、ナカイはカンテラの責任者から現役時代にマジョルカやエスパニョールなどで活躍したルイス・ガルシ